最速SoC/16GBメモリー/144Hz! 最強ゲーミングスマホ、ASUS「ROG Phone 3」日本上陸決定

文●オカモト/ASCII

2020年09月23日 11時00分

ASUS JAPANは、Snapdragon 865 Plusに5G対応、16GBメモリー、144Hzのリフレッシュレートなど、eSportsに特化し、極めて高い性能を持つSIMフリースマートフォン「ROG Phone 3」の国内リリースを発表した。発売は9月26日を予定している。メモリー12GBモデルが税抜11万9800円、同16GBモデルが税抜12万9800円。

海外では7月に発表されたASUS「ROG Phone 3」が国内発売決定!

文句なしのハイエンドスマホ
海外での発表から2ヵ月で早くも日本発売

ROG Phone 3については、7月に海外版の開発中サンプルで記事をお届けしているが(「最速SoCにリフレッシュレート144Hz、ASUS「ROG Phone 3」がついに姿を現わす」)、わずかな遅れで早くも日本発売が決定した。

スマートなデザインの中にも背面の半透明部にはヒートシンクも姿を見せる

その特長は、ゲームプレイに特化した数々の機能と徹底したパフォーマンスの追求、ゲームに集中するのに適した周辺機器の充実がある。

まずは基本スペック。現行最速SoCのクアルコム「Snapdragon 865 Plus」を搭載。このSnapdragon 865 Plusの最速コアは3.1GHzで動作する。メモリー/ストレージは12GB/512GB、16GB/512GBの2モデルで、16GBメモリーについては、国内で販売されているAndroidスマホとしては最大容量と思われる。メモリーはLPDDR5、ストレージはUFS 3.1と、ともに最新規格で、Antutu 8のスコアは65万点オーバー。現時点で最速クラスのAndroidスマホであるのは間違いない。

最も高速なコアは3.1GHzで動作するSnapdragon 865 Plusを搭載

発表会時もリアルに65万点を超すスコアが出された

この高速CPUで安定したパフォーマンスを出すために、冷却性能にも力が入れられている。背面中央部のヒートシンクは前モデルの6倍のサイズとなり、さらにベイパーチャンバー構造で効率のいい冷却が可能。製品に付属する外付けクーラー「AeroActive Cooler」も第3世代に進化。前モデルは横に排気口があったため、背面だけしか冷却できなかったが、新モデルでは外から取り込んだ空気を下にも出して空気を内部に取り込み、冷却性能をアップ。高負荷時で最大4度の冷却効果があるという。

冷却システムにも力が入っている

より冷却が効率化された「AeroActive Cooler 3」

このAeroActive Cooler 3は、キックスタンドも付いており、映像などを視聴するのにも便利なほか、下部にイヤホン端子とUSB Type-C端子が用意されているので、充電しながらのゲームプレイでもケーブルが邪魔にならない。なお、本モデルでは本体側のイヤホン端子は省略されている。

AeroActive Cooler 3にもイヤホン端子とUSB Type-C端子がある

AeroActive Cooler 3はゲーム以外に映像を見るときにも役立つ

続いての注目はディスプレー。ノッチレスの6.59型有機EL(19.5:9、1080×2340)は144Hzのリフレッシュレートに対応。タッチサンプリングレートは、前モデルの240Hzから270Hzに向上。ゲームはもちろん、通常のスマホ操作でもその快適さを体感できるという。また、タッチパネルの反応速度もさらに削減されている。

リフレッシュレート144Hzに対応したディスプレーを搭載

タッチの反応速度も売り

ゲーム用途では、シリーズで共通の側面キーの「AirTrigger」も大幅に強化された。タップやスライドに加え、素早くスワイプする操作、連続タップ、さらに左右のキーを2分割して、合計4つのキーとして扱う操作もサポートされている。

対応する操作がさらに増えた「AirTrigger 3」

そのほかスマホとしての機能では、5Gに対応。国内3キャリアでの検証ができており、一部キャリアではIoTも通す予定という。カメラは、メインが64メガのソニー製「IMX686」で、13メガ超広角カメラ、5メガのマクロカメラの3眼構成。バッテリーは6000mAhとなっている。

もちろんカメラも高性能。メインはソニー製の大型センサーを採用する

周辺機器については、前モデルとは前述のAeroActive Coolerをのぞいて、互換性を持っている。ただし、2画面化を実現するTwinViewDockは、新しい「TwinView Dock3」(税抜2万6800円)であれば、本体と同じリフレッシュレート144Hzが実現される。また、新ゲームパッドの「ROG Kunai 3 Gamepad」(これのみ年内発売予定、税抜1万980円)は本体の両サイドに取り付けるだけでなく、単体でも使えるなど、2ウェイタイプへと進化している。

周辺機器の互換表。前年モデルとは多くの機器で互換性を持っている

TwinViewDock 3なら、両画面がリフレッシュレート144Hzに

本体に取り付けるだけでなく、単体でも使える「Kunai 3 Gamepad」

ドット絵風にロゴが光る「ROG Phone 3 Light Armor Case」(税抜3980円)

デザインも比較的スマートに仕上がっており、「ゲーミングスマートフォン」という枠組みを超えた最強クラスのハイエンドスマホであることは間違いない。

ASUS「ROG Phone 3」の主なスペック
ディスプレー 6.59型有機EL(19.5:9)
画面解像度 1080×2340
サイズ 約78×171×9.85mm
重量 約240g
CPU Snapdragon 865 Plus
3.1GHz(オクタコア)
内蔵メモリー 12/16GB(LPDDR5)
内蔵ストレージ 512GB(UFS3.1)
OS Android 10(ROG UI)
対応バンド 5G NR:n1/n2/n3/n5/n28/n41
/n66/n71/n77/78/n79
LTE:1/2/3/4/5/7/8/12/13/17
/18/19/20/25/26/28/29/30/32/66/71
/34/38/39/40/41/42/48
W-CDMA:1/2/3/4/5/6/8/19
4バンドGSM
DSDS ○(5G+4G)
CA対応 ○(6CC CA)
無線LAN Wi-Fi 6
カメラ アウト:64メガ+13メガ(超広角)
+5メガ(マクロ)/イン:24メガ
バッテリー容量 6000mAh(最大30W急速充電対応)
生体認証 ○(画面内指紋、顔)
USB端子 Type-C
SIM形状 nanoSIM×2
カラバリ ブラックグレア
価格(税抜) 11万9800円(12GB)
12万9800円(16GB)
発売日 9月26日

■関連サイト

■関連記事