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UPDATE EARTH 2024 ミライMATSURI@前橋レポート 第18回

「NIPPON INNOVATION AWARD」表彰式も開催!

賞金1000万円は誰の手に!? 「UPDATE EARTH 2024」ステージイベントレポート

2024年03月06日 10時00分更新

文● ジサトラユージ 編集● ASCII

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社会問題を解決するアイデアを
TRYOUT採択者が解説

 次のプログラムは、「NIPPON INNOVATION TRYOUT アフターPitch」と称し、NIPPON INNOVATION TRYOUTの採択者による事業の説明会が行なわれた。前述したNIPPON INNOVATION TRYOUTの採択者により、自社で扱っている事業の内容や、社会課題に対する有用性などをプレゼンした。

株式会社Glocalistは、海外ビジネスにおけるリスクマネジメントをサポートするSaaSを紹介

株式会社OPTMASSは、視認できない赤外光を吸収して発電する透明な太陽電池を開発している

リバスキュラーバイオ株式会社は、治療が困難な微小血管の疾患を、血管内皮幹細胞によって治療することを目指している

Planet Savers株式会社は、大気中の二酸化炭素を直接回収し、地中に埋めたり、合成燃料等の原材料として活用できるというDirect Air Capture(DAC)の開発に取り組んでいる

マラリアなどの病原菌を媒介する蚊の駆除を、ドローン技術を用いて効率化することを目指すSORA Technology株式会社

Yellow Duck株式会社は、海に浮かべることで1基で一般家庭10世帯ぶんの発電が可能だというパワーセルの開発を行なっている

10年の集大成となる異能vation ジェネレーションアワード
約1万7000件の応募から計13部門の受賞

 ここからのステージイベントは、2つのアワードの授賞式だ。まずは「異能vation ジェネレーションアワード」。

 「異能vation」は、“奇想天外で野心的な技術課題に失敗をおそれずに挑戦する人を支援する”ことを目的とした、総務省が推進するプログラム。2014年度から10年間にわたって実施してきた本プログラムだが、2023年度は協力協賛企業による表彰制度「ジェネレーションアワード」の募集を実施している。

 このアワードでは、ICT分野でのイノベーションアイデアを広く募集し、受賞者には協力協賛企業と連携して社会実装や実現を目指す機会を設けるという。1万6929件の応募が集まり、協力協賛企業グループ225団体が審査を行なうという大規模なものとなった。

 応募された中から、計121件の技術やサービス、アイデアがノミネート。その中から、分野賞3部門、企業特別賞15部門が選ばれ、ステージにて各団体から表彰が行なわれた。

本イベントでは、左からアスキー編集部のつばさ、古坂大魔王氏、福田 正氏がMCを務めた

●協力協賛企業特別賞

写真左が受賞者名と事業内容、写真右がトロフィー受け渡し時の写真。写真右の右側に立っている方が受賞者となる。以下も同様

●分野賞

受賞者全員による記念撮影

最高賞金1000万円の「NIPPON INNOVATION AWARD」受賞式

 そして、今回のイベントのトリを飾ったのが、「NIPPON INNOVATION AWARD」の授賞式だ。宇宙、農業・漁業、教育、スポーツ、医療、食、観光、環境、セキュリティー、ICT、web3、メタバース/XR、地方活性、 その他あらゆるジャンルの社会に大きな影響を与える可能性のあるユニークなアイデアを募集するこのコンペティション。

 今回、Grand Prizeを受賞した場合は賞金として1000万円が贈られる。その他にも、優秀賞や企業特別賞がそれぞれ設けられている。また、そうしたイノベーションのサポートに尽力した支援者に対しても、支援者賞が贈られた。まず、企業特別賞と支援者賞が計12部門で以下の通り。

写真左が受賞部門/事業内容/受賞者名。写真右が受賞者。以下も同様

 そして多数のノミネートの中から、今回Grand Prizeを獲得したのは、竹内 雅樹氏による“失われた声を取り戻すデバイス「Syrinx」”。優秀賞は、手塚 蒼太氏による“紙から構成可能な使い捨てロボットハンドの開発”、加藤 徳明氏による“群馬に海を、あなたにエビも。群馬発!新たな養殖スタイルで、世界に海産物をお届け!”となった。優秀賞にも、それぞれ賞金50万円が贈られている。

 ステージイベント最後には、群馬県知事の山本 一太氏も登壇し、今回のUPDATE EARTH 2024 ミライMATSURI@前橋を締めくくった。

 同氏は認定NPO法人ふるさと回帰支援センターによるアンケートで、群馬県が移住希望地第2位になったことを話題に上げ、「ますます前橋が元気になって、新しい価値がどんどん生み出されるような、未来を見る人たちが次々と生み出されるような地域にしていきたい」と語った。

最後に群馬県知事の山本 一太氏が登壇。イベントを締めくくった

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