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ASCII Power Review 第239回

Core Ultra搭載で最強2in1ノートだ = 「HP Spectre x360 16」実機レビュー

2024年02月26日 10時00分更新

文● 写真 ジャイアン鈴木 + 編集● ASCII PowerReview軍団

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 日本HPは16型の2in1 PC「HP Spectre x360 16-aa0000」を発売した。CPUにはAIアクセラレーションを担う「NPU」を搭載した「Core Ultra 7プロセッサー155H」を採用。またディスプレーにはリフレッシュレート120Hz対応の16型2.8K OLEDを搭載しており、現時点のディスプレー回転型2 in 1 PCとしては最高クラスのマシンに仕上げられている。

 試用機を日本HPから借用できたので、HPならではの使い勝手と、最新CPUのパフォーマンスに注目してレビューしていこう。

「HP Spectre x360 16」実機レビュー

日本HP「HP Spectre x360 16-aa0000」33万9900円~42万9800円

「Core Ultra 7プロセッサー155H」を採用
dGPUにRTX 4050を搭載した上位モデルもあり

 「HP Spectre x360 16-aa0000」はOSに「Windows 11 Pro」、CPUに「Core Ultra 7プロセッサー155H」(16コア[6P+8E+2LPE]、22スレッド、4.8GHz、28W)を採用。メモリーは16GB/32GB(LPDDR5x-6400)、ストレージは512GB/1TB(PCIe Gen4 x4接続SSD)を搭載している。

 Core Ultra 7プロセッサー155HはGPUに「Intel Arc Graphics」、NPUに「Intel Ai Boost」を内蔵。さらに上位モデルには、dGPUとして「NVIDIA GeForce RTX 4050 Laptop GPU」が追加されている。

 標準構成モデルは、メモリーとストレージの容量、またdGPUのあるなしで差別化された下記の2モデルがラインナップされている。

・パフォーマンスモデル(16-aa0000TU)33万9900円
 Core Ultra 7プロセッサー155H/RAM16GB/SSD512GB
・パフォーマンスプラスモデル(16-aa0000TX)42万9000円
 Core Ultra 7プロセッサー155H/GeForce RTX 4050/RAM32GB/SSD1TB

 ディスプレーは、16型2.8K OLEDで2880×1800ドット、16:10、400ニト、100% DCI-P3、120Hz、タッチ対応、ペン対応、アンチリフレクションコーティング、TÜV Rheinland Eyesafe認証を搭載。

 サウンド機能はPoly Studioクアッドスピーカー、デュアルマイクを装備。ディスプレー上部にはHP Wide Vision 9MP IRカメラ(約900万画素)を内蔵。生体認証は顔認証と指紋認証に対応する。

 インターフェースは、Thunderbolt 4(USB4、40Gbps、USB Power Delivery、DisplayPort 2.1、電源オフUSBチャージ機能対応)×2、USB Type-A(10Gbps)、HDMI 2.1、3.5mmコンボジャックを用意。ワイヤレス通信はWi-Fi 6E、Bluetooth 5.3をサポートしている。

 本体サイズは約356×245×19.8mm、重量は約2.07kg。6セルのリチウムイオンバッテリー(設計容量83,028mWh/フル充電容量84,672mWh)が内蔵されており、バッテリー駆動時間はdGPUなしのパフォーマンスモデルが最大13時間、dGPUありのパフォーマンスプラスモデルが最大10時間30分だ。

「HP Spectre x360 16」実機レビュー

ボディーカラーはシックなアッシュブラック

「HP Spectre x360 16」実機レビュー

本体底面はほぼフラット。冷却口は広めだが、穴は細かく、メッシュが張られているのでチリやホコリは混入しにくいはずだ

「HP Spectre x360 16」実機レビュー

ディスプレーは16型2.8K OLEDで2880×1800ドット、400ニト、アンチリフレクションコーティング

「HP Spectre x360 16」実機レビュー

キーボードはJIS配列準拠の78キー日本語仕様。両サイドには大きくスピーカー口が設けられている

「HP Spectre x360 16」実機レビュー

前面と背面

「HP Spectre x360 16」実機レビュー

右側面と左側面

「HP Spectre x360 16」実機レビュー

右側面にはThunderbolt 4×2、HDMI 2.1、左側面にはUSB Type-A、3.5mmコンボジャックが配置されている

「HP Spectre x360 16」実機レビュー

パッケージには本体、ACアダプター、電源ケーブル、電源プラグ、「HPリチャージャブル MPP2.0アクティブペン(ブラック)」、説明書が同梱

「HP Spectre x360 16」実機レビュー

ACアダプターのコード長は実測180cm、電源ケーブルの長さは実測100cm

「HP Spectre x360 16」実機レビュー

ACアダプターの仕様は、入力100-240V~1.6A、出力5V 3A、9V 3A、12V 5A、15V 5A、20V 5A、容量100W

「HP Spectre x360 16」実機レビュー

「HPリチャージャブル MPP2.0アクティブペン(ブラック)」には替え芯が2本付属する

「HP Spectre x360 16」実機レビュー

本体の重量は実測1918g

「HP Spectre x360 16」実機レビュー

ACアダプターと電源ケーブルの合計重量は実測446g

「HP Spectre x360 16」実機レビュー

ACアダプターと電源プラグの合計重量は実測381.5g

2in1 PCとしては完成形に近いヒンジ機構で
あらゆる使用形態に対応可能

 「HP Spectre x360 16-aa0000」はディスプレー回転型の2in1 PCだ。HP Spectre x360シリーズは2015年に初代機が発売されてからニューモデルが継続して販売されており、熟成されたヒンジ機構は軽い力で動き、確実に固定される優れもの。2in1 PC用のヒンジ機構としては完成形に近いと筆者は考えている。

「HP Spectre x360 16」実機レビュー

360度回転するヒンジ機構により、クラムシェル、スタンド、テント、タブレットスタイルにスムーズに移行できる

「HP Spectre x360 16」実機レビュー

適度な摩擦感を感じる「HPリチャージャブル MPP2.0アクティブペン(ブラック)」は細かな文字も書きやすい

「HP Spectre x360 16」実機レビュー

軸の太さは9.2mm前後、重量は実測13.42g。軟らかなペン先と相まって、長時間の筆記が快適なスタイラスペンだ

 JIS配列準拠の78キー日本語仕様キーボードのキーピッチは約19.0×18.4mm、キーストロークは約1.5mm。打鍵感は良好。打鍵音はやや大きめだが、耳障りではない。ハプティック(触覚)タッチパッドの面積は実測160×100mmと非常に広く、ディスプレーではタッチ操作が可能。よほど細かな操作以外ではマウスは不要だ。

「HP Spectre x360 16」実機レビュー

キーピッチは約19.0×18.4mm

「HP Spectre x360 16」実機レビュー

キーストロークは約1.5mm

「HP Spectre x360 16」実機レビュー

キーボードバックライトは明るさを3段階に調整できる

「HP Spectre x360 16」実機レビュー

電源ボタンは指紋認証センサー一体型

「HP Spectre x360 16」実機レビュー

タッチパッドの面積は実測160×100mm

「HP Spectre x360 16」実機レビュー

16型2.8K OLEDの大きな画面ではタッチ操作が快適。ウェブページの気になる場所もすぐ拡大できる

 16型2.8K OLEDは輝度400cd/m²、色域100% DCI-P3と謳われている。実際にカラーキャリブレーション機器で実測したところ、sRGBカバー率は100.0%、sRGB比は151.6%、AdobeRGBカバー率は95.1%、AdobeRGB比は112.4%、DCI-P3カバー率は100.0%、DCI-P3比は111.8%とスペックどおりの広色域を確認できた。AdobeRGBカバー率も95%を超えており、RAW画像の現像、動画のカラーグレーディングにも活用できる高画質ディスプレーである。

「HP Spectre x360 16」実機レビュー

アンチリフレクションコーティングは鮮やかなOLEDの画質を維持しつつ、照明などの反射を一定程度低減してくれる

「HP Spectre x360 16」実機レビュー

実測したsRGBカバー率は100%、sRGB比は152%、AdobeRGBカバー率は95%、AdobeRGB比は112%、DCI-P3カバー率は100%、DCI-P3比は112%

 HP Wide Vision 9MP IRカメラ(約900万画素)は、室内灯下でも明るく、健康的な発色で撮影可能。またナイトモードや、オートフレーム、カメラ目線補正、背景ぼかしなどの機能も利用できる。

 また離席時にロック、着席時に起動、自動画面調光、背後の人物検知、連続使用時間警告、画面距離警告などのセキュリティー、ウェルネス機能も実装。特にセキュリティー機能は、喫茶店や、コワーキングスペースで利用する際に重宝するはずだ。

「HP Spectre x360 16」実機レビュー

ウェブカメラにはプライバシーシャッターを内蔵。F2キーでシャッターをオンオフできる

「HP Spectre x360 16」実機レビュー

Windows 11の「カメラ」アプリで撮影(HDRオフ)

「HP Spectre x360 16」実機レビュー

Windows 11の「カメラ」アプリで撮影(HDRオン)

ベンチマークテストでは
Core i7-1360Pの157%のマルチコア性能を記録

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