このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

T教授の「戦略的衝動買い」 第768回

「令和6年の初・白日夢」か? ドコモ「home 5G HR02」を衝動買い

2024年01月19日 11時30分更新

文● T教授 撮影●T教授 編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

初めて速度計測した結果を見て
あまりの高速っぷりに感動!

 初めての速度計測の結果を見てブッ飛んだ。なんとダウンロード値は今まで観たことのない836Mbpsを一瞬で表示した。またアップロードも62.5Mbpsだった。あまりの高速に感動して動画で撮影してみた。ちなみにネット上の先輩諸兄からは、HR02を買う前に「設置予定場所でスマホ単体で5G回線に接続してそのスピードを確認しておくように……」というのが後進に対するご指導だった。

 教えに従って後付けでmotorola razr 40単体でHR02を介せず5G回線にアクセスして同じ速度計測をやってみたところ、遅くはないがダウンロードは103Mbps、アップロードは12.8Mbpsと想定内の5Gのアップダウンのパフォーマンスだった。

 編集部の意見ではmoto razr 40はn79周波数対応のスマホではないために、「5G回線のスピード測定には相応しくない端末」だそうだ。しかし、今回のhome 5Gはスペックにも完全対応をうたっており、基本的に自宅で使うmoto razr 40はHR02が吹くWi-Fi電波をとらえて通信するため、あえてn79に触れる必要はないと筆者の方で判断した。

 なのでスピード測定の数値は、あくまでドコモ系のIIJmioのnanoSIMでのなんちゃって5Gでの計測だ。残念ながらHR02の専用nanoSIMはAPNが公開されておらず、筆者のmoto razr 40のnanoSIMと差し替えてテストをすることもできそうにない。HR02専用nanoSIMなので、転用できないのは止むを得ないだろう。筆者のもう1台のGalaxy Z Fold4とdocomoのnanoSIMでやっていれば結果は多少違っていた可能性もあるが、全体からあみれば些細なことでありHR02の評価とは関係のないことだ。

 ついでに同じmotorola razr 40を使って、自宅のWi-FiであるTP-Link Meshにも繋いでみたが速度計測の結果はいつもより少し遅い、ダウンロードが78.9Mbps、アップロードはいつもの平均的な140Mbpsだった。確かにIIJmio回線でも最近は5Gのスピードがアップしていると感じることが多い。

 全部で10数回、motorola razr 40を使ってNURO光のTP-Link Mesh Wi-Fi接続(黄色枠)、motorola razr 40で直接5G接続(青色枠)、motorola razr 40を使ってHR02経由接続(赤色枠)をやってみたが、その結果は想像をはるかに超える数値だった。アップロードこそNURO光に多少劣るが、ことダウンロードのパフォーマンスはNURO光の10倍以上、スマホ5G接続(IIJmio)の5倍〜10倍だった。これは驚くべき快挙だが同時にあまりにも調子が良すぎる。

 続いて年が明けた1月1日の午前9時半頃に、HR02の2m圏内で測定した結果とそこから10数m以上離れた別の部屋で測定した結果を比較してみた。3回ほど同条件で測定してみたが、HR02から10数m以上離れて見通しが効かない状況だと、差が全くない場合と運が悪いと40%前後のパフォーマンスダウンもありそうだった。

 またWi-Fi周波数を筆者が普段使っている5GHzではなく、2.4GHzを使用した場合も同じくパフォーマンスは3分の1程度まで落ちた。結果のデジタル数値はかなりの差があるが体感は全く分からない感覚だった。これは使用しているデバイス(スマホ)によって様々な差異が出てくると思われる。

 最後にHR02の置き場所を南向きで見通しの良いテラスに面したダイニングテーブルから、西向きの窓のある筆者の部屋に移して同じ速度テストをやってみたところ、数回のテストでは25%〜30%程度のパフォーマンスダウンとなった。HR02はかなり設置場所に影響を受けるようだ

 さて次回は、筆者のメインモバイルPCであるThinkPad X1 NanoのWi-Fi機能を使って同様のテストを実施してみたい。また同時に、有線LAN接続のできるHR02を活用して実際のパフォーマンスも評価してみたいと考えている。年末年始はともすればギガ超えも見えだした感覚だったが、世の中はそれほど甘くはなかった……。10日ほど続いた「令和6年の初・白日夢」は破れるのだろうか? この続きは続編で。

 
T教授

今回の衝動買い

・アイテム:NTTドコモ「home 5G HR02」
・購入:ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba
・本体価格:3万1280円(キャンペーン価格/契約事務手数料ならびに通話・データ料金別)

T教授

 日本IBMでThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン