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グーグル新発表のイヤホンとスマートウォッチ。アップルと比べて何がよさそう?

2022年05月13日 09時00分更新

文● 山本 敦 編集●飯島恵里子/ASCII

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Googleアシスタントとの会話をより自然にする新技術

 最後に、米国ではスマートディスプレイのGoogle Nest Hub Maxが搭載するGoogleアシスタントに、新しいジェスチャー操作が加わることも発表されました。

Google Nest Hub Maxを見つめるだけでウェイクワードに代わる操作になる「Look and Talk」

 Face Matchによるユーザーの顔認識と、Voice Matchによる声の認識を合わせて登録すると、Google Nest Hub Maxのカメラを約1.5メートル以内の距離から見つめるだけでトリガーワードの「OK, Google」を飛ばして音声コマンドを直接話しかけられるという「Look and Talk」です。音声入力の手数が省けるので、毎日デバイスを活用しているコアなユーザーに歓迎されそうです。残念なのは、新機能が米国のGoogle Nest Hub Maxにしか解放されないことですが、しばらく待てば日本語対応もあるかもしれません。

 Googleアシスタントの進化に関連する、もうひとつの気になる発表も紹介します。こちらは現在グーグルが鋭意開発を進めているという技術で、音声コマンドの入力中に「うーん」「えーと」と言いよどんでしまったり、少し間が空いてしまった場合も、音声の不要部分をカットして、意味のあるコマンド部分だけをつなぎ合わせて応答するというものです。

音声コマンド中にいいよどんでしまっても、Googleアシスタントがフレーズをつなげて理解してくれます

 筆者も、Googleアシスタントに何か質問するいざという時に、一瞬頭が真っ白になってコマンド入力を失敗することが、いまだにあります。グーグルは新機能を開発する理由について「音声アシスタントの自然な会話を実現するため」としていますが、ぜひ早く実現してほしいものです。

 同じ技術を応用すれば、Pixelシリーズのスマホに搭載されている「レコーダー」アプリの「自動文字起こし機能」もますます便利になりそうです。現在、レコーダーアプリは会話の合間に入る「相づち」も律儀に拾って文字化してしまうので、仕上がるテキストに不要なやり取りが含まれて読みづらくなります。グーグルアシスタントの進化が自動文字起こし機能をより使いやすくする技術として、つながり発展することがとても楽しみです。

 

筆者紹介――山本 敦
 オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。取材対象はITからオーディオ・ビジュアルまで、スマート・エレクトロニクスに精通する。ヘッドホン、イヤホンは毎年300機を超える新製品を体験する。国内外のスタートアップによる製品、サービスの取材、インタビューなども数多く手がける。

 

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