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T教授の「戦略的衝動買い」 第652回

手ぶらキャッシュレスを実現する指輪型決済デバイス「EVERING」を衝動買い

2021年09月30日 12時00分更新

文● T教授 撮影●T教授 編集●ASCII

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EVERINGは内側にVISAのロゴとリングサイズが書き込まれている。一般的なマリッジリングなどとは形状の違う扁平サイズだ

幅広、肉厚なのでサイズ指定は慎重に

 届いたのは、リングの入った薄箱とスマホ専用アプリの導入や実際の決済時の使い方などを記載した1頁の小冊子の2つ。将来的にはホワイトモデルも提供されるようだが、現在はブラックモデルだけ。セラミック製のリングの内側にはリングのサイズとVISAのロゴが刻印されている。

 購入時はUSサイズの表を見てサイズ選択をすることが必要なので、自分の指やすでに持っているリングの日本サイズを知っていれば変換テーブル表で即断できるが、リング系に無縁なら指の周囲を測ったり、必要なら直径を割り出したりしてからの変換なのでけっこう厄介だ。

 東京や大阪、福岡などの都市部に住んでるなら、最近は期間限定でポップアップスペースが用意されている。そこに行けば、すべてのリングサイズのサンプルが展示されており、実際に自分の指に装着して予約も可能なので便利だろう。

 実際に筆者に届いたリングの幅を電子ノギスで計測してみたところ、6.3mmあった。これは一般的な結婚指輪などの幅より相当大きく、一部の女性用のアクセサリーリングと似た形状で皮膚に面でくっつく感じだ。マリッジリング以外の幅広なカレッジリングなどを常用していない筆者は当初、違和感があった。内部に電子回路を封入し、防水設計を行う必要があるのでやむを得ないところだろう。

EVERINGは、バッテリーを内蔵しないNFCタグと同じ仲間だ。スマホアプリのNFC Toolで規格は読み取れる

 EVERINGは一般的なNFC(Near Field Communication)テクノロジーを使ったNFCタグやカード、シール、遺失物防止タグ、Edy(Felica)コイン、Suicaなどと兄弟製品だ。一般的なNFCツールを使ってEVERINGを読んでみると、セキュリティ対応のMIFARE PlusというTagタイプを使っていることが分かる。

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