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小島寛明の「規制とテクノロジー」 第126回

自動運転のレベル4は、もう始まっている

2021年05月10日 09時00分更新

文● 小島寛明

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 無人の自動運転サービスはすでに、一部の地域ではじまっている。

 経済産業省と国土交通省が主催する自動走行ビジネス検討会が2021年4月30日、2020年度の報告書を公表した。

 現実のサービスがはじまっている分野は、1人の運転者が遠隔で3台の自動運転車を運用する取り組みだ。

 政府は、2025年までに地域を拡大していく目標を掲げている。

 ドライバーの確保に悩む物流の分野や、人口減少で公共交通網が維持できない地域の課題解決につながるとの期待は高い。

6段階の自動運転

 車好きの人たちにとってはおなじみの表だと思われるが、自動運転には6段階のレベルがある。

レベル 名称 内容
レベル0 - 運転者がすべての運転タスクを実施
レベル1 運転支援 アクセル・ブレーキまたはハンドル操作のいずれかを部分的に自動化
レベル2 運転支援 アクセル・ブレーキとハンドル操作の両方を部分的に自動化
レベル3 条件付き自動運転 特定の走行環境条件を満たす領域で装置が運転操作の全部を代替。ただし、必要に応じて人間が対応することも
レベル4 自動運転 特定の走行環境条件を満たす領域で装置が運転操作の全部を代替
レベル5 完全運転自動 装置が運転操作の全部を代替

 レベル1は、障害物を検知すると自動でブレーキが作動する、車線からはみ出さずに走行するといった状態だ。

 レベル2は、車線を維持しながら、前のクルマに付いて走るといった状態だ。

 前後のクルマとの車間距離を維持しながら、車線の真ん中あたりを走ってくれるシステムはもう、各メーカーのクルマに搭載されている。

日本の現在地はレベル3

 日本の現在地は、レベル3まで来ている。

 レベル3は、必要に応じてシステムが人間の介入を求め、人間が操作をすることもあるが、高速道路などではドライバーは何もしなくていい。

 公道で自動運転レベル3を実現したと話題になったのが、ホンダが3月に発表した新型レジェンドだ。

 新型レジェンドの機能を確認すると、子どものころに本や雑誌でみた未来がそこに来ていることを実感できる。

 運転者がハンドルから手を離しても、車線を維持し、周囲のクルマと速度を合わせて走ってくれる。ウインカーを出せば、手を離していても、システムが車線を変更してくれる。

 こうした成果について、検討会の報告書は「レベル3をいち早く社会実装」と、胸を張っている。

無人車のサービスは始まっている

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