ビデオライトを落としてスイッチを壊しました
またかとお思いでしょうが、またもやスイッチの交換です。
ただ、今度はハンヴィーではなくビデオライト。写真を撮る時、フラッシュ撮影が苦手で、どうしても一部だけビカッと光って周りが暗い失敗写真になりがちなんですよね。それでビデオ用のLEDライトを使っているんですが、壊れちゃったんです。スイッチが。
縦128mm、横187mm、奥行き59mmとまあまあ大きめなライトで、電源は単3乾電池とビデオカメラ用バッテリー、ACアダプターの3つ。ビデオカメラは持っていないので、自宅ではACアダプター、屋外では単3乾電池を使っています。
で、そのビデオライトを自宅で使ってる時に、うっかり落っことしちゃったんです。そしたら電源スイッチがパーン!と。
ロッカースイッチというスイッチです
このビデオライトの電源スイッチは、機器の主電源などで広く使われているロッカースイッチというスイッチで、どちらか一端を押すとシーソーのように動いてオン・オフが切り替わるため、シーソースイッチとも呼ばれます。このパチパチと押すシーソー部分が取れてしまい、中の金具が飛び出してしまったのです。
金具を入れてシーソーを元通りはめ込めば一応動作はするんですが、軸になる部分が削れてしまったのか、ちょっとしたショックですぐ外れてしまいます。また、ふとした拍子にシーソーが中に入り込んで、まったく動かなくなってしまうことも。
しかも電池駆動もNGになっていました。外で撮影することはあんまりないんですけど、クルマ仲間と集まっている時に通りすがりの人からハンヴィーに乗ってみたいと言われて「どうぞどうぞ」っていうことがよくあって、その時に写真を撮る人も多いから、照明用ライトとして便利なんですよね。でもそれが動作しない。断線ならいいんですが、基板が壊れていたら直しようがありません。
ACアダプターを使えば点灯するので室内用として騙し騙し使っていたんですが、バラけては元に戻すを何度も繰り返すうちに軸部分がすっかりユルくなってしまい、壊れる頻度が倍増。右を向けたらポロリ、左を向けてまたポロリ。イライラです。
安い物だったら速攻で買い換えているところですが、これ、1万7000円ぐらいしたんですよね。さすがにスイッチが壊れた程度で捨てるのはもったいない。
ということで、修理を試みました。
家に転がっていたスイッチを使います
壊れてしまったスイッチは軸部分を加工すればまだ使えそうな気もするんですが、大変だし強度が心配なのでスイッチを丸ごと交換します。確か電子部品を入れてる引き出しにいくつか入ってたはずだし……とガサガサしてみたらやっぱりありました。ロッカースイッチです。これで買わずにすみます。
ただ問題もあって、少しというかずいぶん大きいんですよね。どう見ても2回りは違います。まぁでもどうせこれしか持ってないですし、サイズ違いなんて想定の範囲内。単純に付け替えというわけにはいきませんが、たいていのことはなんとかなるはずです。
まずは古いスイッチを外します
では、さっそく分解をしてみましょう。
ビデオライトのケースを固定しているネジ7本を外し、LED基板の4本のネジを取ると中が見えてきます。
バッテリーボックスからのコードがどこかで断線しているのかなとも思ったんですが、どうやらその気配は無し。基板も特に損傷は見えません。こうなると逆に困っちゃいます。いっそコードがスッパリ切れてたりハンダが取れたりしていればそこを直すんですが。
とりあえず、どうにも直しようがないので電池で点灯しない件は放っておいて、スイッチを交換します。
まずは古いスイッチの取り外しから。
ロッカースイッチはガッチリと機器に固定されているのではなく、差し込まれているだけの物が多い感じです。このビデオライトもそう。スイッチの側面にある樹脂製の爪が広がって固定されているので、それをグッと握って縮めるとスポッと抜けてきます。
ケースからスイッチを抜いたら、端子にハンダ付けされているコードのハンダを溶かしてコードを外します。コードは真ん中の端子に2本、端の端子に1本の合計3本が付いていました。
単なるオンオフスイッチなのでどっちが真ん中でどっちが端でもいいんですが、一応、新しいスイッチに付ける時は元と同じようにハンダ付けします。
外して比べてみたら新しい方は思った以上に大きかったです。一回り、二周りどころか、五回りぐらいデカい感じ。
入らないのでケースを加工します
当然このままではケースに差し込めないので、ケースの加工をします。
ケースはABS樹脂製。デザインナイフでヌルーッという感じでカットすることができます。
穴が小さすぎたら入らないけど、大きいとすっぽ抜けてしまうので加減が難しいところ。とりあえず少し小さめにカットして、あとは現物合わせで少しずつ切り広げていきました。
ハンダ付けしてチューブで保護
よきところになったら穴開けはお終い。次はコードのハンダ付けです。
ハンダ付けされていた端子の部分は、熱収縮チューブという熱で縮むチューブで保護されていました。これは再利用しないので切り開いてポイ。これまた家にあったチューブを使います。
熱収縮チューブはあとから被せることができないので、先にコードに通しておきます。そのあと新しいスイッチをハンダ付けし、チューブで端子を隠します。
熱収縮チューブはドライヤーやライターの炎などで温めるのが普通なんですが、手元になかったのでハンダゴテの熱で処理しました。とにかく縮めばいいので問題無し。
なぜか電池も使えるようになってました
最後はスイッチのはめ込みです。この時は外す時と違って爪を縮めたりしなくても大丈夫。グッと押し込めば入ります。
交換が終わったらACアダプターをつないで点灯テストをします。
どこかの接触が悪いかもしれないので、振ったり回転させたりしてみましたが、チラつくようなこともなくしっかり点灯していました。まぁスイッチを交換するだけなんだから動いて当たり前なんですが、それでも修理結果が思った通りだと嬉しいし、何より家にあったものだけで修理ができたという安上がりっぷりが○。
そしてなんと、試しに乾電池を入れてみたらちゃんと動いてしまったのです。特に電池周りの線や回路をいじったわけじゃないので、もしかしたらスイッチのところでバッテリーにつながる線が外れかけていたのかもしれません。
穴を広げたせいで「OFF」の文字が読めなくなっちゃいましたが、スイッチが大きいぶん操作がしやすいから、トータルではプラスな感じでした。作業も簡単だったし、こんなことならもっと早くやればよかったです(笑)。
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