新型コロナウィルスは生活様式を一変させました。たとえば身の回りの衛生状況を毎日のように気にするようになったのではないでしょうか。出かける時もマスクをすることが当たり前になりましたし、ドアノブを握る時も気をつかうようになりました。
筆者の住む香港では衛生・殺菌関連の製品が増えています。たとえばマスクなどを紫外線で手軽に殺菌できる小型BOXはあちこちで売られています。筆者はサムスン電子が販売する製品を愛用しています。これは紫外線殺菌ができるだけではなく、内部にワイヤレス充電台を備えている優れものです(紫外線殺菌は10分で自動オフ、その後入れっぱなしにしておけばワイヤレス充電だけされる)。
この手の製品が身の回りに増えると、ちょっと気になるのが紫外線が漏れていないかということ。紫外線は光の一種ですから、隙間から若干は外に漏れてくるでしょう。でもその量がどれくらいかちょっと気になります。
また香港では手軽に紫外線を使って殺菌できる装置も次々と出てきています。最近買ったものはUSB Type-C端子に直接させるLEDライトを兼ねたもので、外出先でお弁当を食べる時など、食器などを手軽に殺菌したい、なんて時に使えます。でもこれ本当に紫外線が出ているのか、見ただけではわかりませんよね。
日常生活の中で紫外線を使う機会が増えたいま、紫外線をチェックできるような装置はないだろうかと探していたら、日本のクラウドファンディングで使えそうな装置を見つけました。FOCAL GADGETの「GEIGER UVc」(https://greenfunding.jp/focal/projects/3814)です。
GEIGER UVcはGREEN FUNDINGで2020年11月24日まで出資者を募集しています。Super Early Birdの25%オフで1万4410円(送料込み)。キーホルダーなどにつけられる小型サイズなので場所も取りません。
※本記事は、プロジェクトオーナーのプロジェクトが必ず成功することや、プロジェクトの品質、リターン内容を保証するものではありません。プロジェクト進行中に関するトラブル、返金要求、リターン返品要求はプロジェクトオーナーの責任のもと行なわれます。プロジェクト不成立時には製品が届かなかったり、返金が受けられないなどのリスクがあります。出資は自己責任でお願いします。
今回、製品前のプロトタイプをお借りして紫外線測定ができるものかどうか試してみました。本体上部にある小さい突起がUVセンサー。電源スイッチは裏側にあります。本体側面のマイクロUSB端子から内蔵バッテリーを充電、一度の充電で24時間使えるとのこと。なお、プロトタイプのため本テスト品は本体が3Dプリンター製ですが、製品版はアルミボディーとなります。
本体下部にあるLEDは、紫外線照度を8段階で示してくれます。「紫外線が漏れていないか」というチェックや、「紫外線殺菌機できちんと紫外線が出ているか」を判別する用途に使えるでしょう。そのほか、紫外線積算照射量によるアラームにも対応します。
LED表示と紫外線検出量の関係はこの表を参照してください。
では実際に測定してみましょう。まずはUSBタイプの紫外線殺菌ライト。ライトのそばにGEIGER UVcを近づけます。0.5cmくらいの距離でGEIGER UVcのLED表示は青が6つつきました。紫外線がきちんと出ており、その量は約0.2-0.4mW/cm2となります。
細かい計算式は省きますが、厚生省などの殺菌試験結果から、この紫外線量なら大腸菌を数分間の照射でほぼ死滅させることができるようです(興味ある方はネットで調べてみてください)。
ではライトからGEIGER UVcを10cm程度話してみると、青いLEDはついたりつかなかったりとかなり弱く光ります。つまりこれくらいの距離ならば紫外線の殺菌効果はほぼ望めないことがわかります。食事前にお箸を殺菌したいと思ったら、0.5cmの距離でしっかりと数分間以上、まんべんなく紫外線を当てる必要があるわけです。
次に紫外線殺菌BOXの側面に当ててみます。同様にLEDはたまに青が1つついたりつかなかったり。つまり殺菌能力があるほど強い紫外線は漏れていないと言えます。
これから紫外線殺菌グッズや装置はいろいろなものが出てくると思います。中には紫外線殺菌を謳いながら紫外線の効果が薄い、なんて粗悪な製品もあるかもしれません。GEIGER UVcのような自分で紫外線を測定できる機会は、これからのニューノーマル時代の生活必需品になるかもしれませんね。
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