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週替わりギークス 第176回

Zoomで100人規模の懇親会をして掴んだコツ

2020年06月09日 17時00分更新

文● きゅんくん 編集● 上代瑠偉/ASCII

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YouTube配信の画面

 4月16日、tsumugを発起人として「New Norm Consortium(ニューノーム・コンソーシアム)」が発足した。tsumugは筆者が働いているスタートアップだ。

 New Norm Consortiumは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を踏まえ、より良い生き方を職環境と住環境の視点から研究、社会実装を目指して活動するコンソーシアムである。

 本コンソーシアムでは、企業や個人がオンライン・オフライン問わず、働き方と暮らし方における新しい環境をつくるためのガイドラインを策定。法人メンバーはシャープやリコーなど20社、さらに個人メンバー4名で構成されている。

 少し前になるが、4月28日にYouTube上で「New Norm Meeting Vol.1」というイベントを開催した。筆者はイベントのオンライン懇親会の司会を担当させてもらった。今回はオンライン懇親会のやり方について考えたことなどを主に報告したい。

YouTube配信では30分がちょうど良い

「New Norm Meeting Vol.1」は5つのセッションに分けて実施した。

1.What is “New Norm”?
2.オフィスのNew Norm
3.働き方のNew Norm
4.キャリアのNew Norm
5.大学のNew Norm

 各セッションは30分で、実際にやってみると、ちょうど良い長さだと感じた。リアルなイベントだと同じ場を共有するので、各セッション1時間ぐらいでも良いだろう。しかし、YouTuberの動画においては会話の間をカットしているなど、テンポの良さを重視する傾向があるように感じる。このような情報が密な動画に慣れていると、視聴者がテンポが良い配信でないと飽きるかもしれない。

 いくつかのセッションの司会を担当していた池澤あやか(いけあや)氏の事前準備の様子を覗くと、しっかりと事前に登壇者が何を話したいか聞き取ったり、質問を用意したりなど、しっかりと準備をしていたようだ。これにより、30分でもしっかりした内容のセッションを実現できたようである。

 視聴者に感想を聞いたところ、30分だと話題を深く掘り下げそうなタイミングで終了時間になってしまう、という声もあった。今回は全体を俯瞰して見せたいイベントだと思うので、30分でたくさんのセッションをしたのは正解だったようだが、次回以降の掘り下げる段階ではやり方を変える必要があるかもしれない。

 登壇者はGoogle ハングアウトを控室として待機し、本番になると、ビデオ会議「Zoom」で登壇した。登壇者がZoomで話している様子を視聴者がYouTubeで観るという寸法だ。YouTubeの最大同時視聴者数は約500人だった。

 ツールを2つに分けたのは、万が一どちらかが使えなくなった場合に備えたものだ。リハーサルでは、登壇者がハングアウトからZoomに移る練習をしていた。しかし、登壇者は忙しい方が多く、すべての登壇者がリハーサルに参加できるわけではない。それでも本番で登壇者がスムーズに登壇できたのは、運営の手腕によるところだろう。

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