100万円PCがみるみる組みあがる
驚きのスピードと正確さ
そしてついに、100万円PCの自作の瞬間が訪れた。場所は、普段の仕事場である製造ラインで実施。バーコードを入力すると、しっかりと100万円PCのスペック、マザーボードにパーツを差す手順、注意点などがディスプレーに表示された。
100万円PCは、同社のゲーミングブランド「GALLERIA」のハイエンド向けシリーズ「GALLERIA VZ-X SLI」(標準価格 税抜729,980円)をベースにフルカスタマイズしたモデルだ。CPUは18コア/36スレッドのCore i9-9980XE(3.0GHz)、GeForce RTX 2080 Ti×2(SLI)、128GBメモリー、512GB SSD+3TB SSDという構成だ。
早速100万円PCを組み立てることになったのだが、驚いたのはその速さ。普段からこの構成で組んでますといわんばかりのスピードで、みるみるうちにマザーボードやケースにパーツが組み込まれていく。それは、今まで培われてきた経験からどの順番で、どういう向きでパーツを組み込んでいけばいいのかを完璧に知り尽くした人の動きだった。
また、100万円PCも圧巻だった。アスキーで仕事をしている以上、ビデオカードが2枚差さったパソコンは何度か扱ったことがあるが、さすがにメモリーが8枚で128GBあるマシンはなかなかお目にかかれない。そのほか、光るASUSのNVLink SLIブリッジやファンなど、当選した人のこだわりもしっかりみえるマシンに仕上がった。
なお、実際に当選した超幸運なユーザーは、当選したときは詐欺かと思いサポートセンターに連絡したのだという。その後も、届くまではずっとソワソワしていたとのことだ。また、構成のこだわりとして、Ryzenへの移行を考えていたがここはやはりインテルで対抗できるだけの最高のスペックを組みたいと考えて今回の構成にしたそうだ。
実際に100万円PCが届いたときは、ケースが大きい! というのが第一印象で、余裕があれば水冷にしようと考えていたが、その必要がないくらい静かでエアフロ―も満足しているそうだ。また、ベンチマークを計測してもほとんど首位で、伝説の装備を手にした村人A感があるとのこと。
今後の用途としては、ゲームではパワーを持て余すので、動画配信や友人絵師と一緒にVTuber化も試してみたいという。
やはり人の力でしっかり組んだパソコンは安心できる
工場に取材に行くまでは、超効率化を図って機会ができそうな部分は機会にゆだねていると思っていた。しかし、ピッキングから箱に詰め込むまで、ほぼすべての行程でスタッフさんが関わっていた。もちろん、機械を導入すれば効率は上がるだろうが、その分細部までしっかり組めているのか、ディスプレー上に出てくる不具合がないのかなどはうやむやになってしまう。そういった部分をしっかりスタッフさんが確認していることこそが、サードウェーブのBTOパソコンがしっかり動く状態でユーザーに届く1番の理由だと思う。