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他社クラウドやオンプレミスのアプリも保護するサービスを積極展開、その戦略を製品担当に聞く

Oracle Cloud日本リージョンより先に上陸した「OCI Edge」とは

2018年08月24日 07時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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オンプレミスにも適用できる特徴を生かし“リフト&シフト”も支援

 基調講演の中でジル氏は「エンタープライズ向け」であるOCIの特徴を6つ挙げた。これらの特徴は、エンタープライズ顧客がクラウド移行を考えるうえで抱える懸念や課題を解消するものだ。

 その1つがOCI Edgeサービスであり、クラウド環境における顧客のセキュリティ懸念を軽減する。オンプレミスにホストされたアプリケーションに対しても適用できるため、既存アプリケーションのクラウド移行、“リフト&シフト”も低リスクで実施可能だとジル氏は強調した。

ジル氏が説明した、OCIが“エンタープライズ向け”と言える6つの理由

 ジル氏は、エンタープライズ顧客にはまずOCI Edgeを使ってほしいと語った。エンタープライズ顧客がITベンダーに強く求めるものは「信頼性」であり、Edgeサービスを通じて信頼を得られれば、ゆくゆくはOCIへの移行も進むだろう、という考えだ。

 「OCIのビジョンは、グローバルの各地域において、あらゆるエンタープライズワークロードをそのまま、安全に実装できるというものだ」「クラウド移行は止まらない動きだ。(OCIのサービスを通じて)エンタープライズ顧客のクラウド移行を支援していきたい。そのためには『正当性』『信頼性』といったものが大切だと考えている」(ジル氏)

 ジル氏は、パブリッククラウド市場の各社はそれぞれにすばらしい技術を持っており、「他社を悪く言うつもりはない」と言う。ただし同時に、企業それぞれの“哲学”があり、適材適所というものがあるとも語る。

 「われわれオラクルが適した領域はエンタープライズだ。われわれはまだクラウドに移行していない数多くのエンタープライズ顧客をターゲットとしている。そしてエンタープライズ顧客には、正当な、きちんとした理由でOCIを採用してもらいたいし、実際にそのチャンスはあると考えている」(ジル氏)

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