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目指せ3回目の王座! ミクGTプロジェクト9年目の挑戦! 第8回

今年の総決算! SUPER GT最終戦でミクAMGは3位表彰台!

2016年12月08日 17時27分更新

文● 末岡大祐/ASCII.jp 撮影●鉄谷康博、加藤智充

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最終戦を3位表彰台で終える
応援してくれたすべての人に感謝!

 13日の日曜日は第8戦。ついに最終戦である。この日も予選はぶっつけ本番だが、朝から晴れており、路面は完全にドライ。スリックタイヤを履いて、谷口選手がアタックする。コースに出て行くと、2周目に「1'47.729」、3周目に「1'46.961」とペースが上がっていく。この時点で1位。5周目にはアタックを止めてピットに戻ってきていた。久々のポールかと思われたが、やはり甘くはない。ライバルたちが続々と46秒台を出し、最終的に5位で予選を終えた。ポールが取れなかったとはいえ、ペースは良かったし、5番グリッドは十分優勝を狙える位置である。

 決勝レースでは今回も片岡選手がスタートドライバー。レーススタート直後に前を走る9号車(GULF NAC PORSCHE 911)を1コーナーでオーバーテイク。いきなり順位をひとつ上げた。4位になったあとは、しばらくレースが膠着する。1~4位までのペースがほぼ変わらないため、トレイン状態のままレースが進んでいた。

 レースが動いたのは8周目。3位を走っていた88号車(マネパ ランボルギーニ GT3)が突如トラブルのためスローダウンし順位が入れ替わる。16周目には2位を走行中だった65号車(LEON CVSTOS AMG-GT)がルーティンのピットへ、17周目にはそれまでトップを走っていた31号車(TOYOTA PRIUS apr GT)もピットに入り、気がつくとミクAMGは1位を走っていた。

 レースも中盤を過ぎようという24周目、ミクAMGもピットイン。ドライバーを谷口選手に交代し、タイヤも4本交換してピットアウト。マザーシャーシやプリウスといったJAF-GT勢はタイヤ無交換作戦をしているチームがほとんどで、ミクAMGはどうしてもピット作業に時間がかかるため、ここで逆転を許してしまう。アウトラップでは9位にまで落ちてしまった。

 さらに、3号車(B-MAX NDDP GT-R)に前に出られてしまったうえに、3号車を抜く決め手がなかなかない。ペースはミクAMGのほうが早いので、離されはしないのだが、オーバーテイクを仕掛けるタイミングがなかなか来なかった。

 3号車とバトルしつつも、順位を5位まで戻していたミクAMG。39周目にペースを落としていた26号車(TAISAN SARD FJ AUDI R8)を抜こうとしたそのとき、若干接触してしまう。とくにペナルティーも取られず、接触によるアクシデントもなかったので、少々先に行ってしまった3号車にすぐ追いついた。3号車も懸命なブロックで先に行かせてくれないが、45周目に接触しつつも、ついにオーバーテイクに成功! これで3位表彰台圏内だ。

 ペース的には1~2位より速いペースだったので追いつけるかと思われたが、この時点でレースはすでに残り5周を切っていた……。優勝を逃したとはいえ3位でチェッカーを受け、開幕戦以来となる表彰台に上ることができたのだった。

 シーズンランキングは、ドライバーズが7位、チームが5位という結果になった。昨シーズンよりは上位だが、クルマも新型にチェンジして挑んだシーズンだっただけに残念だ……。

 開幕戦で2位を獲得し、幸先の良いスタートだった2016年シーズンだったが、その後は上位陣とバトルをすることができず、苦しいレースが続いてしまった。チャンピオンの夢は逃してしまったが、3位表彰台という締めくくりはチームにもファンにも最高の結末だったに違いない。

 来年は初音ミクGTプロジェクト10シーズン目を迎える。まだ参戦するとは限らないが、今年以上の活躍を期待したい。

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