最近はノートパソコンでも4K解像度に対応するマシンが増えてきた。写真や動画の編集やBlu-ray Discで映画鑑賞など、4Kディスプレーを搭載する利点はたくさんある。そして、4K解像度でゲームができるというのも利点の1つだろう。しかし、4K解像度でゲームをプレイするにはハードルがあり、映画鑑賞や写真編集よりも高いスペックが必要となる。いくら高解像度で表示しても、ゲームが動かなくては意味がないからだ。
iiyama PCの4K解像度に対応する15.6型ノートパソコン「15GSX8550-i7-QVSB」は、そのハードルを余裕でクリアしているハイスペックマシンだ。最大の特徴は、CPUにデスクトップ用のCore i7-4790K(4.0GHz)(通常モデルはCore i7-4790)を搭載しているという点だが、そのほかも見逃せないくらい豪華なスペックになっている。今回は、15GSX8550-i7-QVSBの性能を紹介しよう。
BTOでさらに強化できる
今回試用した15GSX8550-i7-QVSBは、Core i7-4790K(4.0GHz)、16GBメモリーを搭載している。通常モデルは、Core i7-4790(3.6GHz)、8GBメモリーという構成だが、BTOを選択すれば、4GHz駆動のCore i7-4790Kも選択できるのだ。
パソコン工房のウェブ通販サイトのカスタマイズページで、Core i7-4790Kへのアップグレードは6480円でできる。ゲームにおいてクロック周波数は高い方がよいので、ちょっと頑張ってCore i7-4790Kを選択するのもありだ。また、メモリーも1万980円で16GBにアップグレード可能なので、より快適なゲームライフを送るために高みを目指すなら、どちらもアップグレードすればよいだろう。
負荷が高めの海外のゲームも4K解像度でできそう
また、GPUはモバイル向けの中で最上位のGeForce GTX 980Mを搭載。ストレージも1TB HDDと256GB SSDと高性能だ。最近は「METAL GEAR SOLID V: GROUND ZEROES」や「バトルフィールド ハードライン」、「Grand Theft Auto V」など、4K解像度に対応するゲームも続々と登場している。ノートパソコンで4K解像度でゲームをプレイしたいのであれば、15GSX8550-i7-QVSBくらいのスペックのマシンを準備しておけばサクサクプレイできるだろう。
Core i7-4790Kの性能はダテじゃない!
それでは実際に15GSX8550-i7-QVSBの性能をベンチマークを計測したので紹介しよう。
CPUの処理能力を計測する「CINEBENCH」では、OpenGLが139.99fpsという結果だった。デスクトップ用CPUの中でも上位に位置するCore i7-4790Kを搭載しているだけあって、当たり前だがノートパソコンでの計測結果では見たことのない高いスコアとなった。
総合系ベンチマークの「PCMark 8」では、日常的な作業の処理能力を計測する「Home accelerated 3.0」で4372という結果になった。3D性能を計測する「3DMark」では、「Fire Strike」が8246、「Sky Driver」が21375、「Cloud Gate」が24620「Ice Storm」が136757という結果に。モバイル向けGPUでは最上位のGeForce GTX 980Mを搭載しているだけあって、ことごとく高いスコアを記録した。
ちなみにCore i7-4720HQと、ミドルレンジGPUのGeForce GTX 960Mを搭載するノートパソコンと数値を比較すると、より15GSX8550-i7-QVSBの性能の凄まじさがわかる。特に3DMarkのFire Strikeでは、倍近くの結果になっている。
ベンチマーク結果比較 | ||
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Core i7-4720HQ、GTX 960M搭載ノート | 15GSX8550-i7-QVSB | |
「PCMark 8」 | 3186 | 4372 |
3DMark(Fire Strike) | 4016 | 8246 |
ストレージのアクセス速度を計測する「CrystalDiskMark」でも、シーケンシャルリードで662.8MB/秒という高スコアだった。
Windows エクスペリエンスインデックスでは、CPUの処理性能を表す「プロセッサ」が8.5、メモリーのアクセス性能を表す「メモリ」が8.5という結果に。デスクトップの描画性能を表わす「グラフィックス」と、ゲームプレー時の3D描画性能を表わす「ゲーム用グラフィックス」は共に8.7、ストレージのアクセス性能を表わす「プライマリハードディスク」が8.4という結果だった。15GSX8550-i7-QVSBは、ハイスペックなデスクトップパソコン並みの性能を持っているといえるのではないだろうか。
続いて、3Dゲーム系のベンチマークも計測してみた。「FINAL FANTASY XIV: A Realm Reborn ベンチマーク キャラクター編」(1920×1080ドット、最高品質)では、15013という結果に。「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト」(解像度1920×1080ドット、最高品質)で17846(すごく快適)という結果になった。
モンスターハンターフロンティアベンチマーク第3弾【大討伐】のベンチマークでは、解像度が3840×2160ドットで5554、1920×1080ドットで19860だった。バイオハザード6 ベンチマークは、3840×2160ドットで4353(RANK B)、1920×1080ドットが13171(RANK S)という結果だった。どちらも、4K解像度でも普通にプレイできる結果となった。これ位の数値が出ていれば、日本の大型MMOや3Dゲームほか、海外の3Dゲームもしっかり遊べるだろう。
また、こちらも解像度1920×1080の設定で比較してみた。やはり比較すると、性能の高さが一目瞭然だ。ちなみにGTX 960M搭載ノートでも、国内のMMOや3D系のゲームはサクサクできる性能を持っている。その倍近くのスコアを叩きだしていることを考えれば、15GSX8550-i7-QVSBの性能のスゴさをわかっていただけるのではないだろうか。
ベンチマーク比較(1920×1080ドット) | ||
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Core i7-4720HQ、GTX 960M搭載ノート | 15GSX8550-i7-QVSB | |
FINAL FANTASY XIV: A Realm Reborn ベンチマーク キャラクター編 | 7093 | 15013 |
モンスターハンターフロンティアベンチマーク第3弾【大討伐】 | 8426 | 19860 |
バイオハザード6 ベンチマーク | 6926 | 13171 |
ここまで4Kでしっかりできるノートパソコンは多くない
4Kに対応するディスプレーを搭載していても、その解像度でゲームをプレイするとカクつくなどちゃんと動かないと意味がない。その点、15GSX8550-i7-QVSBは、4K解像度でIGZOを採用するディスプレーで十分3Dゲームがプレイできる性能を持っている。
ノートパソコンで4K解像度でサクサクゲームがプレイできるマシンは、現在あまり多く販売されていない。高解像度でどこでもゲームがプレイしたいという人は、15GSX8550-i7-QVSBを選んでみてはいかがだろうか。
試用機の主なスペック | |
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CPU | Core i7-4790K(4.0GHz)(通常はCore i7-4790) |
グラフィックス | GeForce GTX 980M |
メモリー | 16GB(通常は8GB) |
ストレージ | 1TB HDD、256GB SSD |
ディスプレー | 15.6型(3840×2160ドット)、IGZO |
通信規格 | 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 4.0 |
光学式ドライブ | ー |
インターフェース | USB 3.0端子×4、USB 3.0/eSATA兼用端子×1、HDMI1端子×1、DisplayPort×1、S/PDIFアウト端子×1、ヘッドフォン/スピーカー出力端子×1、マイク入力端子×1、ライン入力端子×1、SDカードスロット |
内蔵カメラ | 200万画素ウェブカメラ |
サイズ/重量 | およそ幅386×奥行262×高さ35.7mm/およそ3.4kg |
OS | Windows 8.1 Update(64bit) |