視線のレイザービームでロック解除!
富士通の虹彩認証を体験!
スペインで開催されたMWCの富士通ブースでひときわ異彩を放っていたのが、目の虹彩でスマホのロックを解除する「虹彩認証」。同じシステムをZTEも発表していたことが話題になった。
怒濤のMWCからはや1ヵ月。なんと試作機を貸してもらえる機会に恵まれたので、ASCII.jp編集者たちを人柱にして虹彩認証を体験してみた。人によっては最初の登録からつまずくこともあったが、概ね好印象。だが、メガネをかけているのといないのでは、認証のしやすさがけっこう違った。ASCII.jp編集部は圧倒的にメガネっ子が多いので、なかなか登録ができずに「もしかして、虹彩がないのかな?」「俺って宇宙人だったのかな?」と落ち込む編集者もいた。
認証できるとロック解除は本当に一瞬。1台につきひとりしか登録できないので、セキュリティーもバッチリだ。
ちなみに虹彩とは瞳孔(目の中心の黒い部分)のまわりの色がついた部分で、人種によって青かったり茶色かったりする。ほぼ一生変化しないので、理想的な生体認証とも言われている。
今はまだ開発中なので外付けのカメラを使用しているが、商品化にあたってはフロントカメラを利用する仕様になるとのことだ。ARROWSのニューモデルに搭載されるかもしれない。
なかなか認証されない編集者たち
ASCII.jp編集部のメガネレス男子、メガネっ子男子&女子に試してもらった結果……。
まだ試作機なだけあって、登録も認証も安定しないようだったが、近いうちに出るであろう製品版ではもっと精度が上がっていると思われる。現在、富士通のZTEの2社だけだが、世の中の評価次第で虹彩認証を採用するメーカーも増えるかもしれない。ロック解除のスピードがとにかく速いので、認識精度があがればこれほどラクな解除方法はない。
スマホは個人情報の塊なので、なくしたときのためにより強固なロックが求められる。虹彩認証は今後のスマホのセキュリティーに大きな影響を与えることだろう。