2014年もさまざまなデジカメが発売され、話題を集めた機種もあった。ということで、2014年のデジカメ製品を振り返ってみよう。
5年ぶりにEOS 7Dの後継機が発売に!
デジタル一眼レフ
デジタル一眼レフは、なんといってもキヤノンの「EOS 7D MarkII」に注目があつまった。5年ぶりの後継機投入ということで、ユーザーの期待値も高く、発売直後は品切れ店が続出するほどの人気ぶりだった。
また、ニコンは1月にフラッグシップモデル「ニコン D4S」を発表。さらに、6月に「D810」、9月に「D750」というFXフォーマット(フルサイズ)モデルを続々と投入するなど、高画質機が目立った。
さらに、リコーは中判デジタル一眼レフの最新モデル「PENTAX 645Z」を発売。従来モデルの「PENTAX 645D」から4年経しており、こちらもユーザーからすると待望のモデルだったのかもしれない(実売価格で80万円ほどするので、そうそう買い替えるというわけにもいかないだろうが)。
一方で、ソニーの「α」は一眼レフの新モデルの投入がなく、新製品の数としては少なかったように思う。
4K動画対応やフルサイズセンサーなど
最新技術満載のミラーレス一眼
2013年の秋冬にデジカメメーカー各社が大物モデルを一斉投入したミラーレス一眼。今年は若干パワーダウンした感も否めないが、それでもパナソニックのやソニーなど、注目に値する製品が登場した。
ソニーは、2013年に発売したフルサイズセンサー搭載のミラーレス一眼「α7」「α7R」のラインナップを拡充。「α7S」「α7II」を発売した。これでα7シリーズが4台となり、フルサイズミラーレス機のすそ野を広げた。
パナソニックは、4K動画の撮影が可能なミラーレス一眼「DMC-GH4」を発売したほか、マイクロフォーサーズ機としては究極ともいえる小型化を実現した「DMC-GM5」もリリース。幅広いラインナップを提供している。
大口径レンズに大型センサー搭載
高級志向のコンデジが人気に
スマートフォンの普及によりシェアを大きく落とすことになったコンパクトデジタルカメラ。普及型モデルが影をひそめた反面、最新製品は大きく2パターンに分かれたように思う。
1つは高級機路線。大きな撮像素子に大型で明るいレンズを搭載した“高級コンデジ”と呼ばれる製品が多数登場し、スマホでは撮れない高画質をウリにした。
たとえばカシオ計算機の「EX-100」やソニーの「DSC-RX100M3」、オリンパス「Stylus 1」など。パナソニックは同社のミラーレス一眼に搭載しているセンサーを採用した「DMC-LX100」を発売している。
その一方で、新しいコンデジのスタイルを提案しようという試みも見られた。360度撮影が可能なリコー「THETA」は昨年登場し話題を集めたが、今年の新機種は動画撮影も可能になった。
また、カシオはカメラ部と本体部が分離し、ワイヤレスでカメラ部の操作が可能な「EX-FR10」を発売。これまでにないアングルでの撮影を可能としている。
コンデジの新スタイル路線は2015年も拡大していきそう。より既存の発想とはかけ離れた飛び道具的な製品が登場することを楽しみにしたい。