クラウドとの連携機能に時代を感じる
CamiApp S(メモパッド)には、3種類のメモ用紙が用意されている。ごく一般的な「横罫」と「方眼」、そして「打ち合わせ記録罫」と呼ばれるサーバー側のOCR機能と組み合わせてGoogleカレンダーにマッピングするための、日時などの専用カラムが設けられた特殊タイプだ。
新しいメモをメモパッドにセットした時に行なうことは、最初のページをめくったグリーンのページで指定されたボックスにチェックを入れることだ。チェックすることでメモパッド側が自分に取り付けられたメモの種類を認識することができる。
続いてメモパッドと、専用アプリをダウンロード導入したスマートフォンをBluetoothでペアリングする。そしてメモパッドに筆記された絵や文字は、メモの右下に位置する「SAVE」チェックボックスにチェックを入れるだけでスマホに自動的に転送される。
デジタル化されたデータがBluetoothで空中を飛んで、メモパッドからスマホまで届くCamiApp S。CrossPadは、デジタル化された筆記データがシリアルケーブルを介してPCに転送される。通信形態の違いはあっても、ここまでのところは15年の歳月の違いをそれほど感じない。
CrossPadの時代とCamiApp Sの時代の最大の違いは多人数で、あるいはマルチクライアントでデータを共有できる「クラウド」の存在だ。
筆者の愛用しているLiveScribeのWi-Fi Skyペンのように、スマホやPCを経由することなく、宅内ルーターやモバイルルーターから直接、クラウドであるEvernoteにデータをアップロードできるデジタルペンもすでにあるが、表面に特殊な処理をした専用紙を使う関係でランニングコストが少し高い。
アクションマーカーで
複数のクラウドサービスを便利に活用
CamiApp Sはスマホ上のアプリを経由してユーザーが指定した任意のクラウドに、目的のデータを自動的にアップロードすることができる。このクラウド連携には、従来からCamiAppsの基本コンセプトにもある「アクションマーカー」を使用する。
ユーザーは、任意のクラウドに今筆記したばかりのメモをデータ化して送りたければ、メモ右下の「アクション」ボックスに0から7までの数字を記述した後、SAVEボックスにチェックするだけで、自動的に筆記データを目的のクラウドにアップロードしてくれる。
アクションマーカーは、スマホアプリ上では3bitイメージで表示され、000(0)~111(7)までの8種類のアクションを任意のクラウドサービスに割り振ることができる。筆者は、デフォルトでもっともよく使用するDropboxを0番、Googleドライブを1番、Evernoteを2番、One Driveを3番に割り振って使っている。
0番のDropboxは、特にメモに数字を記入しなくてもデフォルトクラウドという扱いなので、普段、筆者はSAVEボックスにチェックするだけで筆記データは、スマホに送られるとともに自動的にDropboxにも転送される。
実際に、筆記データをDropboxはじめ筆者のすべてのクラウドにアップロードしてみたがすべてうまくいった。
サービス法人の異なるクラウドを同時に数種類以上使うユーザーは珍しいとは思うが、自分がどのクラウドを何番に割り振ったか忘れないためにメモ用紙の表紙の裏側には”アクションマーカー設定メモ”が用意されている。
(次ページに続く、「デジタルペンが抱える昔からの課題」)
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