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ハイアール、Androidスマホ・タブレットおよびテレビを日本投入検討へ

2014年09月10日 19時00分更新

文● 大河原克行

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AQUAブランドのアジア展開

 さらに、これまで日本だけだったAQUAブランドのアジア展開や、AQUAブランドによる黒物展開も視野に入れていることを明らかにした。

 アジア展開については、事業計画の中には入っていることを明らかにし、アジア地域におけるAQUAブランドの確立を最優先させ、その後、グローバル展開についても検討を進めることになるという。

AQAUブランドによる黒物展開

 AQAUブランドの黒物展開については、具体的な製品には言及しなかったが、ハイアール アジア インターナショナルのチーフマーケティングオフィサー・関本太朗執行役員シニアバイスプレジデントは、「AQUAという言葉が持つ意味や価値に立ち返った取り組みが重要だと考えている。

 AQUAの意味は『水』。水は、人にはなくてはならないものである。その観点から、我々の生活になくてはならない製品を提供することがAQUAブランドと位置づけ、それに必要な商品レンジは何か、スペックはどんなものかということを考えていきたい。AQUAがもたらす価値をもう一度ひも解いて、展開していく時期に入ってきた」とした。

 グローバル展開においては、最上位の「Casarte」(カサルテ)の下に、AQUAブランドを位置づける形になりそうだ。

ブランドイメージの再定義も目指す

 一方で、ハイアールのブランドイメージの再定義を行なう姿勢もみせる。

 ハイアールのこれまでの国内戦略は、ローエンド製品が中心であったが、グローバルでは、「Casarte」(カサルテ)ブランドを中心にしたハイエンドモデルで高い評価を得ている。

 今年2月に伊藤氏が社長に就任して以降、商品企画部門の中に配置していたマーケティングチームを、社長直轄のマーケティング本部を設置。ブランドイメージの転換に取り組むという。

 日本におけるローエンド製品ブランドのイメージ転換を図る考えだ。

白物・黒物家電をプラットフォームと位置づけた
エコシステムの構築

 さらに、白物家電や黒物家電をプラットフォームと位置づけたエコシステムの構築にも乗り出す考えで、今後、異業種企業との連携や、SNSを活用したマーケティングおよび販売活動にも乗り出す考えを示す。

 この取り組みは、すでにタイで試験的にスタート。その成果をもとに日本への展開を図る。

 「タイは、日本の人口の約半分だが、SNS人口では世界有数。そうした市場において、新たなマーティングがどこまで受け入れられるかを見極め、その上で日本をはじめとするアジア各国へと展開していきたい」としている。

 ここでは、インターネットサイトを利用し、多くのネットユーザーが立ち寄れる環境を提供。消費者が参加するイベントを行なう一方で、デザイン性や機能が優れたスマートフォンやタブレットを、サイト限定で販売。購入の促進を図るというものも含まれる。

 「単なる、eコマースサイトを使って洗濯機や冷蔵庫を売るのではなく、人をつなぐサイトを利用して、新たなマーケティング活動を展開したい」としている。


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