100mmマクロの撮影サンプル
100mmマクロで絞りを変えてシャープネスチェック
絞り開放からシャープネスは高い。絞っていくと徐々にシャープネスが上がっていき、F8、F11付近で一番シャープになる。それ以上絞っていくと徐々にシャープネスは低下していく。
特に、最小絞りのF32では全体に甘く、ディテールの再現性も低下してしまうので、使わないようにしたほうがいいだろう。シャープネス重視ならF11までで、被写界深度がどうしても欲しいのでなければ、あまり絞らないほうがいい。
30mmと100mmでは対応している素子サイズが違う点もあり、価格は倍以上違う。30mmはAPS-Cサイズ機に装着した場合に45mm相当の標準的なレンズとしても使用可能で、100mmはフルサイズ素子機につけて中望遠として用いるのが正しい使い方だ。
この45mm相当と100mmでは被写体との距離のとり方が大きく変わってくる。30mm(45mm相当)では遠近感が強くなるが、100mmの中望遠だと遠近感は控えめになる。
これは製品写真を撮る場合には大きく変わってくる。正面から撮影したいと思う場合にはできるだけレンズの焦点距離が長いものが必要になってくるので100mmが必要だろう。
また、被写体と離れていてもできるだけ大きく撮りたい場合にはやはり100mmが必要だ。単純に描写性能でいえば30mmのほうがシャープネスが高く、絞りの自由度も高く、コストパフォーマンスに優れている点も併せてかなりお買い得だ。
100mmマクロは絞ったときの描写性能は30mmに劣る面もあるが、遠近感をできるだけつけないように撮影したい場合には選ばざるを得ない。
次回は動きのある被写体をうまく撮れるデジカメ
秋は運動会の季節――というのは最近は少ないのかもしれないが、紅葉の野山でバードウォッチングなど、動く被写体を撮影する機会が増えると思う。ということで、次回はAFが優秀なデジカメについて紹介していく。
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