独自のK2テクノロジーでCD品質の音も
ハイレゾ化できるJVCケンウッド「SU-AX7」
JVCケンウッドの「SU-AX7」は同社のポタアン第1号機となる製品。最大192kHz/24bitのリニアPCM音源の再生に対応するが、DSD音源には非対応となる。
最大の特徴は独自のデジタル技術「K2テクノロジー」の採用だ。デジタル化や情報の圧縮で失われた音楽情報を復元することで、圧縮音源やCD品質の音源も超高域信号まで含んだ音楽信号として再現するもの。これは背面のスイッチでオン/オフを切り替えられるので音質の違いも確認できる。
作りもかなりこだわったものになっており、アルミ製ボディーに回路基板を直接マウントするのではなく、内部に専用の金属シャシーを備え、フローティング構造で回路基板をマウントしている。
非磁性ステンレスの高剛性シャシーには、バイオリンなどにある「f」型の孔を空けることで剛性をコントロールするユニークな工夫もある。ガチガチに固めるのではなく、適度なしなやかさを加えることで、より自然な音質を追求している。
DACチップにはAKMの「AK4390」、ヘッドフォンアンプにはTIの「TPA6120」を採用するなど、高音質パーツを贅沢に盛り込んでいる。
デジタル入力としては、USB端子のほかに光デジタル入力も備え、光デジタル出力を持つ携帯音楽プレーヤーと接続してハイレゾ音源(最大96kHzまで対応)を含むデジタル接続ができる。もちろん、テレビやBDレコなどとの接続も可能だ。
バッテリーはデジタル接続時で約5時間の駆動が可能。ちなみに充電はmicroUSB端子から行なうが、この端子はPC接続用の端子にもなっており、USBバスパワー(充電しながらの)駆動も可能だ。
サイズは幅75.2×奥行140.2×高さ25mmとなる。ほぼ標準的なサイズと言えるが、横幅が広いせいかソニーのPHA-2よりちょっと大きめの印象だ。
ボディーはシンプルな形状で天面もフラットなので、携帯プレーヤーを重ねやすい。粘着性のあるシリコンゴムのシートが付属しており、これを使って携帯プレーヤーを貼り付けられるため、ハンドリングもしやすい。ゴムバンドよりも着脱がしやすいのはスマホユーザーには便利だろう。
(次ページに続く、「JVCケンウッド SU-AX7の試聴」)
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