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「PA-5050」でファイル交換ソフトの学内利用禁止を徹底、管理負担を大幅に軽減

九州大学、BYOD実現のためにパロアルトの次世代FW導入

2014年02月25日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 パロアルトネットワークスは2月20日、九州大学が次世代ファイアウォール(NGFW)「PA-5050」の本格運用を開始したと発表した。大学院生を含め約1万9000人の学生のBYOD(私物デバイスの持ち込み)環境実現のために利用される。

パロアルトのPA-5050

 九州大学では2013年度の新入生から、国立総合大学で初めて学生の「PC必携化」に移行している。これは、すべての学生がキャンパス内の場所を問わず、ITを活用した自主学習ができる環境を目指すもの。

 その一環として九州大学情報統括本部では、BYODに対応したセキュリティ強化を目的に、全学共通のファイアウォールとして「PA-5050」を設置、運用を開始した。PA-5050は、ファイアウォールスループット10Gbpsの大規模エンタープライズ向けNGFW(関連記事)

 PA-5050の導入により、従来、部局やキャンパスごとに運用されていたファイアウォールの運用を統合。また、従来から利用を禁止してきたファイル交換ソフトについて、その通信を確実に遮断できるようになり、BYODを実現するうえで著作権侵害などに対するコンプライアンス向上に寄与している。

 九州大学の副CIOで情報統括本部長の藤村直美氏は、PA-5050を選択した理由について、従来型ファイアウォールのようにIPアドレス/ポートでの制御ではなく、アプリケーション識別により高精度な制御ができる点を挙げている。また導入効果として、従来のIDSによる検知数と比べ、数十倍のファイル交換ソフトの検知/遮断を実現しており、インシデントの事後対応に費やされていた運用担当者の業務負担を大幅に削減できたと述べている。

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