IEEE(米国電気電子学会)は1月7日、無線LAN規格の「IEEE 802.11ac」を正式に承認した。米ラスベガスで開催中のInternational CES 2014にて発表されたもの。
IEEE 802.11acは、5 GHz帯で最大6.93Gbps(理論値)を実現する次世代高速無線LAN規格として策定が進められており、ドラフト規格に対応した製品は既に各社から市場投入されていた。今回の正式承認に伴い、ドラフト対応だった既存製品はほぼそのまま使用することが可能だという。
同規格は複数のチャンネルを束ねて周波数幅を広げる「チャンネルボンディング」や複数アンテナで通信を多重化するMIMO、変調方式の多重化、フレームの多重化などにより、既存の最速規格である「IEEE 802.11n」の10倍以上の高速化を実現している。