Androidスマホの大画面化が進み、大きく、重くなっている。片手操作がメインという人の場合、大きすぎると感じているケースも少なくないのでは。だが今年の夏モデルにはコンパクトスマホも揃っている。画面サイズは4.3~4.5型、幅は60mm前後という持ちやすい3台をこれから4回に渡って比較していく。
サイズはコンパクト
中身はハイスペック?
今回比較する3機種はNTTドコモ「AQUOS PHONE si SH-07E」「Optimus it L-05E」、ソフトバンク「DIGNO R 202K」の計3台だ。各機種の主な特徴を簡単に紹介しよう。
■NTTドコモ「AQUOS PHONE si SH-07E」
AQUOS PHONEシリーズのなかでもコンパクトな機種だが、多くの機能に対応。省エネディスプレー、明るいレンズ、Wolfson社の音響技術が魅力。
■NTTドコモ「Optimus it L-05E」
画面が浮かび上がって見えるかのような「フローティングディスプレイ」を搭載。高感度タッチパネルで操作もサクサクだ。
■ソフトバンク「DIGNO R 202K」
防水スマホでは世界最軽量という94gのスマホ。ディスプレーを振動させて相手の声を聞く「スマートソニックレシーバー」を搭載している。
では、主なスペックと対応機能を見てみよう。
NTTドコモ 「AQUOS PHONE si SH-07E」 |
NTTドコモ 「Optimus it L-05E」 |
ソフトバンク 「DIGNO R 202K」 |
|
---|---|---|---|
メーカー | シャープ | LG Electronics Japan | 京セラ |
本体サイズ | 約59×126×10.7mm | 約63×131×10.5mm | 約60×122×10.4mm |
重量 | 約131g | 約132g | 約94g |
画面サイズ | 4.3型 | 4.5型 | 4.3型 |
画面解像度 | 720×1280ドット | 720×1280ドット | 720×1280ドット |
OS | Android 4.2.2 | Android 4.2.2 | Android 4.2.2 |
CPU | クアッドコア 1.7GHz | クアッドコア 1.7GHz | デュアルコア 1.5GHz |
ROM/RAM | 32GB/2GB | 32GB/2GB | 16GB/1.5GB |
メモリーカード | microSDXC(64GB) | microSDXC(64GB) | microSDHC(32GB) |
下り最大通信速度 |
100Mbps (Xi) |
100Mbps (Xi) |
76Mbps (SoftBank 4G) |
無線LAN | 2.4/5GHz対応 | 2.4/5GHz対応 | 2.4/5GHz対応 |
テザリング | ○(最大10台) | ○(最大8台) | ○(最大8台) |
カメラ画素数 |
1310万画素CMOS (裏面照射型) |
1320万画素CMOS (裏面照射型) |
810万画素CMOS (裏面照射型) |
インカメラ |
120万画素CMOS (裏面照射型) |
140万画素CMOS (裏面照射型) |
32万画素CMOS |
防水/防塵 | ○/○ | ○/× | ○/○ |
ワンセグ連続視聴 | 8時間30分 | 4時間40分 | 5時間30分 |
FeliCa | ○ | ○ | ○ |
赤外線通信 | ○ | ○ | ○ |
NFC | ○ | ○ | × |
Bluetooth | 4.0 | 4.0 | 4.0 |
HDMI | × | × | × |
SIM形状 | microSIM | microSIM | microSIM |
バッテリー容量 | 2100mAh | 2100mAh | 1800mAh |
Qi | × | ○ | × |
カラバリ | Orange、White、Navy | White、Black | ターコイズグリーン、ピンク、ブラック、ホワイト |
最も本体サイズが大きいのはOptimus itだが、それでも幅は63mm。一番細いのはAQUOS PHONE siの59mmだ。5型スマホでは70mmの機種もあるなか、3機種ともスリム。さらに高さも抑えられている。重さはDIGNO Rがダントツの軽さ。100gを切るスマホはDIGNO R以外だと、昨年夏の「Xperia SX」(約95g)があるが、画面サイズは3.7型とかなり小さく、防水にも非対応だ。
その画面サイズは、AQUOS PHONE siとDIGNO Rが4.3型で、Optimus itは4.5型。フルHD解像度が増えてきたフラグシップ機と異なり、HD解像度(720×1280ドット)だ。OSはAndroid 4.2で揃っている。CPUは2機種がクアッドコアCPU。コンパクトスマホでもスペックは高い。ただしDIGNO RはCPUがデュアルコア。またRAMの容量も1.5GB止まり。
カメラは3機種とも裏面照射型CMOSセンサー。日本向け機能にも対応しており、ケータイからの機種変更にも良さそうだ。AQUOS PHONE siはシャープ製らしく、同じ電池容量のOptimus itよりワンセグの視聴時間が長いのが特徴的。
ただし気になるのがHDMIへの対応。3機種ともMHLが使えない。その代わりテレビへの出力は無線LAN経由の「Miracast」で可能。バッテリー容量は小さいが、画面サイズが小さく、3機種とも省エネ機能にもこだわっているので、スタミナテストが楽しみだ。
また本連載では久しぶりの「Qi(=おくだけ充電)」に、Optimus itが対応している。
スペック比較ではDIGNO Rが軽量ではあるものの、最新モデルにしてはややもの足りない。AQUOS PHONE siとOptimus itはほぼ互角だが、今回はコンパクトスマホ比較なので、よりコンパクトなAQUOS PHONE siがスペック比べでは勝ちと判断したい。
続いて外観をチェックしていこう。
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