アマゾンの電子書籍タブレット「Kindle Fire HD」は機能制限の設定に対応。有害サイトはもちろん、電子書籍やアプリなどで子どもに好ましくないと判断されるコンテンツへのアクセスを制限することができる。その点に目をつけ、子供向け商品を扱う日本トイザらスでは、全国約150店舗で「Kindle Fire HD」と「Kindle Paperwhite」の販売を開始した。
同社は、子どもの遊び用や教育用にタブレットを利用する機会が増え、タブレットが国内のキッズ市場における今年最大のトレンドになると予測する。そこで、「Kindle」の取り扱いと同時に、アンドロイド搭載のキッズ向けタブレット「MEEP!(ミープ)」も発売しているほどだ。
タブレットの需要拡大を子ども向け市場でのビジネスチャンスにとらえ、先手を打ったわけだが、一方でこの傾向が本格化すれば、やがて、子どもが初めて手にするモバイル機器がタブレットになる時代が訪れる可能性が高い。ノートPCやスマホよりも先にタブレットに親しむ世代が増えることが、モバイル機器市場にどのような影響を与えていくか、今後の動きが興味深い。
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『Amazon』翌日配達を発想する「利益無視」経営
「Amazonは今や単なる「便利なオンライン書店」ではない。1995年に創業したベンチャー企業は小売業の枠を超え、物流サービス、クラウドサービスも提供する売上高5兆円以上の巨大企業ら成長。「価格破壊」を武器にオンラインからオフラインまで業界を問わず成長しつつある。アマゾンはなぜ急成長できたのか? 迎え撃つ日本企業の動向にも迫った。