筆者には月2回ほど、神保町から秋葉原裏通り、末広町経由で御徒町アメ横を周り上野へと、暇つぶし回遊する定期コースがある。その中でも秋葉原の裏通りは、目的なしに歩いていると意外にも、極めて面白い格安ガジェットにお目にかかれる時がある。
今回見つけた商品も、ITフリークだけではなく、ごく普通の人の実用に耐える「なんちゃってiPhone型電動シェーバー」だ。販売会社は韓国のSHENGFAという会社で、薄型のトラベル用のシェーバーを何種類か販売している。
今回ご紹介する「RSCW-2055」は、本体カラーがiPhoneと同様に、ブラックとホワイトの2種類が用意されているようだ。変に「iShaver」なんてベタなネーミングをしないところに好感が持てる。本体であるシェーバーそのものよりも、パッケージ外観のイメージや梱包方式の方がiPhoneにそっくりなところも、なかなか楽しいアイテムだ。
パッケージの密閉度も極めてタイトで開けにくく、まさに「初めてiPhoneのパッケージを開けた時の感動」が再びよみがえる。実際のシェーバーの形状は、本物のiPhoneに比較すると寸足らずで少し分厚い。付属するマニュアルは全文ハングル文字で、筆者にはまったく一文字も読めなかったが、所詮、人が使う電動シェーバー、操作や機能に大差はない。
基本的にシェーバーの刃やその周辺部品以外はプラスティックの成形品で構成されている。999円という値段もしかり、ほとんど期待することなく電源を入れて使ってみたが、これが意外と使えるのである。普段は宿泊出張が多い関係で、電動シェーバーは筆者の旅行必携アイテムだ。ところがシェーバーを持ってゆくのを忘れることもあり、そんなときにコンビニなどで一時しのぎに買う電動シェーバーよりも、はるかに快適な剃り味だ。
「戦略的衝動買い」とは?
そもそも「衝動買い」という行動に「戦略」があるとは思えないが、多くの場合、人は衝動買いの理由を後付けで探す必要性に迫られることも多い。
それは時に同居人に対する論理的な言い訳探しだったり、自分自身に対する説得工作であることもある。このコラムでは、筆者が思わず買ってしまったピンからキリまでの商品を読者の方々にご紹介し、読者の早まった行動を抑制したり、時には火に油を注ぐ結果になれば幸いである(連載目次はこちら)。
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