世の中には多くのUSBメモリーが溢れかえっているが、すでに多くの企業では、USBメモリーの使用を禁止されているところも多い。基本的にセキュリティーは、「効果対危険度」でクールにジャッジすべきことだが、疑わしきことは何でも100%禁止にして、推定効果には目をつぶって、ただただ危険の芽だけを摘むのが日本企業の特徴のようだ。
そんな企業ユーザーには無縁の商品だが、個人が使うならけっこう機密度の高いUSBメモリーが販売されている。「PADLOCK 2」と名付けられた5個のナンバーキーが本体に付けられた、けっこうハードボイルド仕様なUSBメモリーがある。
昨今流行の薄型でも超小型でもないが、本体全体は比較的軟らかいゴム素材で覆われ、持った時の質感は上々だ。機密管理を売り物にしている多くのUSBメモリーは、製造コストの圧倒的に安いソフトウエア暗号系がほとんどなのだ。
今回、衝動買いした機密管理機能付きのUSBメモリー「PadLock2」は、ホテルの部屋に備え付けの貴重品を守る「セーフティーボックス」のように“ナンバーキー”が本体に取り付けられている。そして、内部にエンベッドされているCLEVER EXTENSIONS社の“DataLock”との組み合わせで任意のナンバーで施錠でき、ユーザーデータを確実に保護する仕組みだ。
PadLock2に自分の好きなセキュリティーナンバーをセットするのはいたって簡単だ。PadLock2上の「鍵」マークのボタンを3秒間長押しして、続いて5個あるナンバーキーを押して4桁から10桁の暗証ナンバーを入力する。入力後、再度「鍵」マークボタンを押せば暗証番号の登録設定が完了だ。
後は、USBメモリーの使用前に、「鍵」ボタン→赤・緑2個のLEDの点滅を確認→暗証番号入力→「鍵」ボタンの順序でボタンを押せば解錠され、今度はグリーンのLEDが点滅する。後は、一定時間内にパソコンのUSBポートに挿入することで、ごく普通のUSBメモリーとしてデータの入出力が可能だ。そして作業が終了して、PadLock2をパソコンから抜き取ると、自動的にまた元の施錠状態となる。
「戦略的衝動買い」とは?
そもそも「衝動買い」という行動に「戦略」があるとは思えないが、多くの場合、人は衝動買いの理由を後付けで探す必要性に迫られることも多い。
それは時に同居人に対する論理的な言い訳探しだったり、自分自身に対する説得工作であることもある。このコラムでは、筆者が思わず買ってしまったピンからキリまでの商品を読者の方々にご紹介し、読者の早まった行動を抑制したり、時には火に油を注ぐ結果になれば幸いである(連載目次はこちら)。
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