主要3社のテンキー付きスマホは
シャープ製ばかりで5台
各社からテンキー付きのスマートフォンが登場し、選択肢が増えてきた。ケータイと同じようにスマートフォンを操作したい、タッチパネルが苦手、という人には最適な機種だ。実際にその使いやすさはどれほどのものか調べてみた。
今回用意したのはNTTドコモ「AQUOS PHONE slider SH-02D」、au「AQUOS PHONE IS14SH」、iida「INFOBAR C01」、ソフトバンクモバイル「AQUOS PHONE THE HYBRID 101SH」「AQUOS PHONE THE HYBRID 007SH」。実はINFOBAR C01以外はすべてAQUOS PHONEで、残るINFOBAR C01も含めてすべてシャープ製となる。このうち007SHだけが折りたたみ型だ。ちなみに主要3社以外に範囲を広げると、イー・モバイル「smart bar(S42HW)」という端末があり、こちらはファーウェイ製だ。
同じシャープ製なので、ソフトウェア的には似ている部分も多いが、ハードウェアのサイズなどは結構バラバラだ。そこで、テンキーのサイズを定規で計測した。筆者が市販の定規で計測したので完全に正確というわけではないが、押しやすさの目安にはなるだろう。
次に文字入力のテスト。予測変換は使わず通常変換のみで入力した。
「お世話になっております。昨日の料理の件ですが、あれは失敗です。やはりゴボウは10分ほど煮るべきです。よろしくお願いいたします。」
この文章を3回入力して最速値を見てみた。またこの際、誤入力の頻度や押しづらさもチェックしている。
そしてゲームをプレイして操作性のチェック。これは前回(関連記事)の画面サイズをテストしたときにも使ったアプリ「成金大作戦」のクリア時間を見てみた。テスト条件はまったく同じで、ゲームを「始めから」から、難易度を簡単に、ステージ1を選択。ゲームの進め方も同じだ。
ただしテンキー搭載機種で遊ぶと、自動的にハードキー使用前提の操作になり、タッチパネルでテストした際に表示された仮想カーソルキーなどは表示されない。また後述するがINFOBARはさらにちょっと違う操作性になった。
結果は以下の通りだ。
SH-02D | IS14SH | INFOBAR C01 | 101SH | 007SH | |
---|---|---|---|---|---|
キーサイズ(横) | 12.5mm | 11.5mm | 16mm | 11mm | 11.5mm |
キーサイズ(縦) | 5mm | 4.5mm | 9mm | 5mm | 6mm |
文字入力 | 1分54秒 | 2分4秒 | 2分20秒 | 1分58秒 | 1分53秒 |
ゲームクリア | 5分3秒 | 5分10秒 | 7分21秒 | 5分26秒 | 4分34秒 |
キーのサイズはINFOBARが圧倒的に大きい。横の長さも縦の長さも1番だ。一方で小さいのはIS14SHと101SH。ただしテンキー全体の面積を考えると、007SHが広くボタンを配置している。逆にINFOBARはキーをぎっしり敷き詰めているので全体の面積は小さめだ。またINFOBARはカーソルキーが無く、タッチパネルの画面下部にカーソルキーの表示が現れる。
このキーのサイズが直接操作性に影響するのか見たのが、2つのテストだが、テンキーのエリアが広い007SHがトップで1分53秒台。ゲームのクリア時間も断然速かった。キーのサイズ自体は大きいINFOBARの数値が伸びない一方で、文字入力ではSH-02Dが1秒差、101SHは5秒差と比較的高速だった。とはいえINFOBARが遅いのはカーソルキーが無いというデメリットを大きく感じた。次ページでは個別の機種について詳しく述べていこう。
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