続々と登場するスマートフォンの最新モデル。進化のスピードが緩んでいたケータイと違って、スマートフォンは今でもたった1年でスペックや対応する機能/サービスが大きく進化している。
しかし現在のスマートフォンは2年縛りが前提で購入するのが一般的。スマホマニアではない人は、買った端末を2年以上大切に使うケースが多いのではないだろうか。最新機種の情報を見るたびに「差」を実感してしまうが、なんとか古いスマートフォンを最新機種に少しでも近づけることはできないだろうか? アプリを追加してカスタマイズを考えてみた。
2010年4月発売の初代Xperiaをカスタマイズ!
今回用意したのはドコモの初代Xperiaだ。発売は2010年4月1日なので、今から2年近く前の機種となる。購入したユーザーはそろそろ機種変更するか、もっと長く使おうか検討している頃ではないだろうか。
しかし初代XperiaといえばAndroid普及のキッカケとなる初期の機種。以下の表に最近のXperiaシリーズと比較した表を用意したが、2011年発売の「Xperia ray SO-03C」、まもなく発売される「Xperia NX SO-02D」などと比べればその差はあまりにも大きい。スマートフォンはCPUやメモリといった内部を変更することはできないため、どうしても最新機種と比べて動作は重く、サクサク使えるとは言い難い。そこで少しでも最新機種に近付くよう、気になった場所を改善できるアプリを探してみた。
Xperia | Xperia ray | Xperia NX | |
---|---|---|---|
発売時期 | 2010年4月 | 2011年8月 | 2012年2月予定 |
ディスプレー |
4型 (480×854ドット) |
3.3型 (480×854ドット) |
4.3型 (720×1280ドット) |
リアカメラ | 810万画素 |
810万画素 (裏面照射型) |
810万画素 (裏面照射型) |
インカメラ | × | 32万画素 | 130万画素 |
動画撮影 | WVGA | HD(720p) | フルHD(1080p) |
OS | Android 1.6→2.1 | Android 2.3 | Android 2.3 |
ROM | 1GB | 1GB | 32GB |
RAM | 384MB | 512MB | 未定 |
CPU | QSD8250 1GHz | MSM8255 1GHz |
MSM8260 1.5GHz (デュアルコア) |
日本語入力 | POBox Touch 1.0 | POBox Touch 4.3 | POBox Touch 5.0 |
バッテリー | 1500mAh | 1500mAh | 1700mAh |
通信速度(下り/上り) | 7.2Mbps/2.0Mbps | 14Mbps/5.7Mbps | 14Mbps/5.7Mbps |
テザリング | × | ○ | ○ |
キャリア提供のアプリは使えるのか?
初代Xperiaが登場した頃は、ドコモが用意しているスマートフォン向けのサービスやアプリは非常に少なかったが、今ではケータイで提供されていたサービスのスマホ版をはじめ続々アプリが登場している。これらのアプリは初代にも対応しているのか? まずはここからチェックしてみよう。
■緊急地震速報(エリアメール)
2011年11月公開のソフトウェア アップデートで対応
■dメニュー
端末ではドコモマーケットのアイコンのままだが、このアイコンをタップしてブラウザーを起動すると、dメニューにつながり問題なく利用できる。ドコモ提供のアプリはここからインストールやマイメニューの登録が可能だ。
■iチャネル
問題なし。ウィジェットをホーム画面に配置することが可能だ。
■ドコモ地図ナビ
こちらも問題なし。地図アプリをインストールして操作できる。動作もとくに重くはなく、スムーズだ。
■Gガイド番組表
インストール自体ができない。ワンセグ非対応の機種とはいえ、テレビ番組表代わりに使いたいという人もいただろう。ちょっと残念。
■よしもとケータイバラエティJOOKEY
よしもと芸人によるニュースサービス。OSのバージョンが2.2以上の必要があるため、動画の視聴は不可能。
■BeeTV
視聴可能。無線LAN環境が推奨だが、3G回線のままでも見られる。ただし3G回線では何度か再生が途切れるのは覚悟したほうがよい。再生自体は滑らかな映像で問題ない。
■Hulu
アプリのダウンロード自体不可能。
■BOOKストア2Dfacto
問題なく利用可能。
■Twonky
DLNAベースのコンテンツ共有アプリ。すべての機能を試したわけではないが、動作は問題なかった。
■ecoモード
ドコモ製の省電力化ユーティリティー。アプリのダウンロード自体が不可。
■docomo Pallete UI
ダウンロードは不可。そもそもXperiaシリーズは全機種プレインストールされていない。
このように最新機種では当たり前に使えるアプリでも、一部利用できないものがある。それでもまったくダメというわけではない。初代Xperiaを使っている人で、サービスの存在自体、気づいていない人も多かったのではないだろうか。
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