12月19日、NTTコミュニケーションズは国際IPバックボーン「グローバルIPネットワークサービス」の日米間回線の容量をISP業界最大級という600Gbpsに増速したと発表した。日米間回線は最大の通信量が配信される区間で、600Gbpsは地上デジタル放送の約3万5714チャンネル相当だという。
同社は、グローバル規模で拡大するインターネット市場において、インターネット上のデータを世界中に高速かつ安定的に配信するために、IPバックボーンの容量拡大に務めてきたという。日米間における提供容量は、1997年サービス開始当初で45Mbps、2002年でも5Gbpsだったが、2010年末までの5年間で約7倍も増加。
さらに、昨今のクラウドコンピューティングスマートフォンやタブレット型端末のユーザー増加、アクセス回線のブロードバンド化の浸透による音楽・動画配信、SNS・ミニブログなどのインターネットサービスの利用増加などにより、世界的なインターネット需要が爆発的に伸びたことを受け、2010年1月に300Gbps化してから1年経過しないうちに400Gbpsに到達。その約半年後の2011年8月に500Gbpsとなってからわずか4カ月で600Gbpsに達したという。