確定申告の時期がやってきた。基本的に還付金が戻ってくるので、うれしい作業ではあるが、手間がかかることには違いない。そこで今回は、少しでも手間を減らすために、ネットで確定申告する技を紹介しよう。
ネットで確定申告するメリットは大きい
フリーライターのような個人事業主だけでなく、給与以外にオークション売買などの副業で年間20万円以上の所得がある人や、給与収入が2000万円を超える人などは確定申告が必要になる。源泉徴収や予定納税をしていて、税金を納めすぎになっている場合は、還付申告をすればお金が戻ってくる。これらは、国税庁のウェブサイトに詳しく紹介されているので、確認しよう。
国税庁は、ネットで確定申告できる「e-Tax」というオンラインサービスを提供している。個人・法人のどちらでも利用でき、いくつかのメリットがある。e-Taxでの申告でうれしいのは、最高5000円の税額控除がある点と、還付金が早く入金される点だ。もちろん自宅で作業できる点や、役所が閉まっている時間でも受け付けているのもポイント。源泉徴収票などの添付書類を提出しなくてもいいのも助かる。
納税に関するサービスなので、厳重なセキュリティーを構築しているために、個人認証や電子証明書などの本人確認が必要になるが、一度環境を構築してしまえば、毎年の作業が楽になるのでお勧めだ。
利用環境としては、OSがWindows 7/Vista/XPかMac OS 10.6/10.5、加えてウェブブラウザーにInternet Explorer 8/7/6(以下IE)かSafari 5、そしてAdobe Reader 9/8となっている。電子証明書を読み込むために、ICカードリーダー/ライターも必要になる。利用できる製品は「公的個人認証サービスへの適合性済みICカードリーダライタの一覧」で確認できる。ちなみに筆者は、NTT-MEの「SCR3310-NTTCom」(実売価格 約2500円)を購入した。
住民基本台帳カードを入手する
e-Taxでは本人確認のために、「公的個人認証サービス」の電子証明書を利用している。これを利用するためには、住民基本台帳カードを発行してもらい、電子証明書を登録する必要がある。
筆者は品川区に住んでいるので、まず品川区役所に行き、住民基本台帳カードを発行してもらった。続けて電子証明書を登録してもらう。両方ともまとめて処理してくれたので、手続きは30分もかからずに終了した。電子証明書の有効期間は3年で、手数料は500円かかった。
役所に一度行かなければならないものの、税務署に行くことを考えれば手間は同じ。ICカードリーダー/ライターの購入費用や電子証明書のコストも、5000円の税額控除でまかなえる。もちろん、電子証明書の有効期間内なら、翌年からは自宅作業だけで済み、コストは不要だ。
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