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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第41回

最新の無線LAN複合機で空間とコストを節約する技

2010年11月24日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

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 プリンター部の最高解像度は6000×1200dpiなので、なめらかな画質での印刷が可能だ。ブラック/イエロー/マゼンタ/シアンの4色インクを採用しており、文書や年賀状などの印刷には十分すぎるが、本格的な写真印刷だと色の再現性に不満が出るかもしれない。ちなみに、カラー印刷中にインクが切れても、黒インクだけを使う「クロだけ印刷」機能が地味に便利だ。

インクは4色で、独立タンク式

インクは4色で、独立タンク式

写真の仕上がりもなかなか高品質

写真の仕上がりもなかなか高品質

 スキャナ、プリンターともに中級機の性能だが、個人ユースにはぴったりだ。ユーティリティーが使いやすく、ひとつにまとまっているのもうれしい。裁断できない書籍のスキャンや年賀状の印刷のために持っていた古いフラットベッドスキャナーや、インクジェットプリンターも置き換えられる。

iPhoneやiPadからスキャンやプリントができる

 ブラザーからは複合機のユーザー向けに、iPhoneとiPad、Androidで使える印刷アプリ「Brother iPrint&Scan」が無料で公開されている。これを使うと、スマートフォンから同社の無線LAN複合機を操作できる。アプリからMFC-J850DNを操作してスキャンすると、スキャン画像を直接iPhoneなどに保存できるほか、メールに添付して送信もできる。パソコンを使わなくても、スマートフォンだけでスキャンと送信ができるのは便利だ。

MFC-J850DNに接続

「Brother iPrint&Scan」のiPhone版から、MFC-J850DNに接続

アプリからメールでスキャン画像を送信できる

アプリからメールでスキャン画像を送信できる

 アプリのプリント機能では、iPhoneの写真アルバムに保存されている画像を、MFC-J850DNから印刷できる。またiPhoneでは、カメラで撮影してすぐに印刷することも可能だ。最近はスマートフォンユーザーが増えてきたので、パーティーなどで友人たちが集まった時に、それぞれの端末から自由に印刷できるようにしておくと面白い。

写真と用紙を選択して出力

iPad版から印刷してみる。写真と用紙を選択して出力

iPadからの印刷も実に簡単

iPadからの印刷も実に簡単


 無線LANと無線FAXに対応したMFC-J850DNなら、電話線とLANケーブルの配線を気にせず、どこにでも設置できる。リビングから仕事部屋まで這わせていた電話線をなくせるのは快適だ。FAXのプレビュー機能とPCファクス送受信機能で、印刷する枚数がさらに減らせる効果もある。

これらの機器を全部、MFC-J850DN1台で置き換えられた

これらの機器を全部、MFC-J850DN1台で置き換えられた

 約3万1000円と手頃な投資で、大幅な省スペースと運用コストの圧縮ができるのは見逃せない。今使っている古いFAXやプリンターに不満があるなら、買い換えをお勧めする。


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筆者紹介─柳谷智宣

著者近影 柳谷智宣

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。現在使っているノートパソコンは、東芝のSS RXとMac。とはいえ、1年以上前の製品なので、買い換えを思案中。日経パソコンオンラインで「ビジネスパソコンテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、パソコンやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)、「PDFビジネス徹底活用技」(技術評論社)、「Linkedln人脈活用術」(東洋経済新報社、共著)。


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