油断しているところを1枚
うちの大五郎はカメラ嫌いなのだが、ときどき油断する。目の前でカメラの電源を入れるとレンズの駆動音で逃げちゃうが、油断してるときにこっそりカメラを用意しておけばけっこう気にしないのだ。もちろんシャッター音やAF補助光はオフにして。
だからこれは珍しい例。はじめて見るカメラだから興味を持ったのか(って、猫はそんな細かいところまで覚えてるのか?)、こっそり電源をいれたPowerShot S95を差し出すと、そいつはなんだ? って表情でぐぐっと顔を寄せてきたのだ。思わずシャッター。
いやほんとに、カメラに興味を示して自分から寄ってくるなんてまずないのだ。
もう1枚、思いきり油断してるときの顔を。棚の上で舌をペロリの図。ちょっと油断しすぎ。
ごはん前もちょっと油断している。夕方になると、「腹が減った、ごはんをくれ」と鳴きながら、仕事をしているわたしの足元にやってくる。指を差し出すとぐいぐいと口元を押しつけ、しばらくうろうろ。
本当におなかが減ってるときは食事場所でじっと待ってるし、そうじゃないときは主張をするだけしてどっかへ行っちゃう。
最後はそんな瞬間の1枚だ。
かふかに比べると静的な写真が多いのは、やっぱ性格(と年齢)の違いかな。
■Amazon.co.jpで購入
筆者紹介─荻窪圭
老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメのレビューをしている。趣味はネコと自転車で、天気がいい日は自転車で都内を走りながらネコを見つけては撮影する日々。最近の単行本は『デジカメ撮影のネタ帳 シーン別ベストショットの撮り方』(MdN)、『デジカメ撮影の知恵』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫。2010年4月27日発売)。Twitterアカウントはogikubokei。ときどき猫動画をアップするYouTubeのアカウントもogikubokei。
*次回は2010年10月1日掲載予定
この連載の記事
-
第871回
デジカメ
渋めのレトロ調から白黒まで、富士フイルム「X-T50」は多彩なフィルムテイストで猫撮影が楽しめる -
第870回
デジカメ
望遠が優秀で画質もトップレベルのシャオミ「Xiaomi 14 Ultra」を持って街の猫とたわむれてきた -
第869回
デジカメ
猫の毛並みもキリッと描写! シャオミ「Xiaomi 14 Ultra」はスマホなのにスゴい優秀なコンデジだ -
第868回
デジカメ
14年前のコンパクトデジカメ、10倍ズームのキヤノン「IXY 50S」を引っ張り出してキジトラ三昧 -
第867回
デジカメ
予約しないと買えない本格派コンデジ、リコー「GR III HDF」と「GR IIIx HDF」で気軽に猫スナップ -
第866回
デジカメ
5倍や10倍望遠で撮れ、Sペンがリモートシャッターにもなる「Galaxy S24 Ultra」は猫撮影で重宝する -
第865回
デジカメ
4つのカメラを搭載したサムスン電子「Galaxy S24 Ultra」は猫の顔アップもピシッと撮れる -
第864回
デジカメ
”猫撮影の基本”第3弾! 背景やボケ具合をコントロールするとよりイメージどおりの写真が撮れる -
第863回
デジカメ
”猫撮影の基本”第2弾! 広角と望遠の特性を知って使い分けると写真のバリエーションがぐっと広がる -
第862回
デジカメ
構える高さを工夫すると猫写真は大きく変わる! 新年度なのであらためて猫の撮り方ノウハウをご紹介 -
第861回
デジカメ
10年前に撮った猫とまさかの再会! 数年ぶりに出会っていた猫たちの写真をライブラリーから探し出した - この連載の一覧へ