9月20日、米IBMはデータウェアハウス専用アプライアンスの開発と販売を手掛けるネティーザを約17億ドルで買収した。買収は2010年の第3四半期中に完了する予定。
ネティーザはマサチューセッツ州に本拠を置くIT企業で、DWHアプライアンスを手掛けていた。高価で低速な既存のDWHに対抗して作られた専用のDWHアプライアンスはFPGAの半導体と専用のデータベースを用いることで、高速なビジネス分析処理を実現していた。DWHアプライアンスに関しては、オラクルが鳴り物入りでOracle Exadataを投入したほか、マイクロソフトやIBMも製品を投入し、熱い市場になっている。その一方、ネティーザは過去の分析のみならず将来の意思決定を行なうための高度情報分析の分野で、技術開発を進めていた。
近年、IBMはコグノスをはじめBIやDWH分野での買収を続けており、今回のネティーザ買収もその一端。なお、最新のNetezza TwinFinアプライアンスでは、独自ハードウェアの採用を止め、IBMのサーバーを採用している。