感覚でいじったが設定は正しいか? 実写で検証
とりあえず自分なりに好みの設定を行なってみたが、途中にちょっと気になった部分があり、実写してチェックしてみることにした。
長秒時ノイズリダクション
「長秒時ノイズリダクション」は長時間露光を行なうといわゆるスターノイズが発生するので、それを処理する機能だ。実際にはどれくらい機能するのかを確認してみた。
設定はDレンジオプティマイザーは切、感度は最低感度のISO 200。マニュアルで設定できる最高秒数の30秒で撮り比べてみた(上の写真)。たしかに切のほうにはいくつかスターノイズが発生しているのが確認できる(止まっている明るい点がスターノイズ)。
長秒時ノイズリダクションはスターノイズを消せるので便利な機能なのだが、困ったことに露光時間と同じだけ処理時間がかかる。つまり30秒の露光を行なうと後処理の為に30秒時間がかかり、その間にはなにも操作ができなくなるのだ。
連写が必要な場合には切にしないといけないが、普段は入にしておいたほうが確実。しかし驚きなのはスターノイズの少なさだ。過去に幾つかのデジイチで花火や夜景、夜空の撮影をしたことはあるが、ここまでNR切でスターノイズが少ないカメラは初めてである。
高感度ノイズリダクション
次いで高感度撮影時のノイズリダクション。設定は「オート」か「弱」しか選べず、切ることができない。最高感度でオートと弱での差を見てみた。
最高感度のISO 12800で比較してみた(上の写真)。あまり差らしき差はないのだが、「弱」のほうが色ノイズが少し多い。それと。今回の被写体のせいかもしれないが、質感の描写性は「オート」のほうが高い。
今後、被写体毎に確認は必要だがオートのままがよさそうだ。それにしてもISO 12800の高感度でもこれだけの写真が撮れてしまうのは驚きだ。
シャープネス
クリエイティブスタイルの各項目のオプションにある「コントラスト」「彩度」「シャープネス」のうち、気になるのはシャープネスだ(コントラストと彩度は被写体によって適切な値が変わる可能性があるのでデフォルトでいいだろう)。
前々からNEXの画像を見ているとなんとなく甘い感じがすることが多かったのでちょっとシャープネスを変えて撮り比べてみた。なお、下の写真の数値(キャプション)はシャープネスの強さを表している。
18-55mmの55mm側で近接時
18-55mmの18mm側で遠景時
16mmで近接時
16mmで遠景時
標準ズームの18-55mmなら近接時には+1か+2あたりに上げたほうが印象は良さそう。遠景時には一番高い+3でもいいだろう。
広角レンズの16mmでは確かにシャープネスが上がって見えるが、遠景では質感が若干損なわれてしまう。近接時なら多少上げたほうが好印象だろう。
予想通りと言えば予想通りだが、決して設定のせいでシャープネスが甘いわけではなかった。シャープネスを上げても根本的な部分は解決していない。しかしシャープネスはこれなら多少上げておいてもそれほど問題はないだろうと思う。
個人的にはエッジ部分の不自然な強調が少しでもあるのは嫌なので標準で使おうと思っているが、デジカメに慣れない人でNEXを購入した人や、コンデジから乗り換えた人ならシャープネスは高めのほうが印象はいいだろう。
撮影条件によってわざわざシャープネスを変えるのはかなり面倒なので、基本的には0の設定が一番無難といえる。基本の絵作りがしっかりしている証拠としておこう。
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