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4年間の沈黙を破って販売開始

PacketiX VPN 3.0で、2拠点間接続が激安に

2010年03月16日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp編集部

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 ソフトイーサは、同社のVPNソフトを4年ぶりにメジャーバージョンアップし、「PacketiX VPN 3.0」としてリリースした。前バージョンの2.0は、企業/官公庁の合計3500社、約4800ライセンス以上で利用されている。

 PacketiX VPN 3.0ではIPv6に完全対応し、Ethernet(IPv4) over IPv6や、IPv6 over IPv4が可能となった。関連して、NTT東日本のフレッツ・ドットネットではISPを経由しないIPv6の2拠点間通信もできるようになっている(関連記事)。また、Windows 7やWindows Server 2008 R2のほか、LinuxではARMおよびARM-EABI、FreeBSD 7.xではx86およびx64、Mac OS X Tiger、Leopard、Snow Leopardへの対応など、OS対応も拡充している。そのほか、ソフトイーサが列挙した新機能は以下のとおり。

PacketiX VPN 3.0

PacketiX VPN 3.0

  • 全体的なソフトウェアアップデート(ユーザーモード/カーネルモード両方の内部構造の見直しと再構築を行なった)
  • Windows 7、Windows Server 2008 R2に正式対応
  • Linux、FreeBSD、Mac OS X 対応強化
  • IPv6によるVPN通信に対応(Ethernet over IPv6 トンネリングが実現可能)
  • IPv6のVPN通信に対応(IPv6 over IPv4 トンネリング等に利用可能)
  • NTT東日本の「Bフレッツ」を用いてISPを経由せずに直接2拠点間でVPN接続が構築可能に
  • IPv6に完全対応したアクセスリストやセキュリティポリシー
  • 暗号強度を2048bitから4096bitに強化
  • 64bitシステムへの対応強化
  • Windows、Linux、Solarisのほか、FreeBSDでもローカルブリッジが利用可能に
  • ローカルブリッジのパフォーマンスが約20%高速化
  • VPN Server/VPN Bridgeの仮想HUBの通信速度の高速化
  • VoIP/QoS機能、syslog機能、多重ログイン数制限機能などを標準搭載
  • タグVLAN(IEEE802.1Q)透過対応
  • ユーザーまたはグループごとのタグVLAN IDの設定やタグ付加・除去が可能に
  • アクセスリスト機能の強化
  • 遅延・パケットロス生成機能の追加
  • 仮想HUBでSpanning-Tree、IPv4、IPv6、非IP、OSPFおよびPPPoEを選択的に遮断可能
  • 業界標準のTLS 1.0への対応
  • 各種サーバーサービスへの対応の強化
  • Radiusサーバーへの対応強化
  • ユーザーインターフェイスの停止頻度の大幅な低下
  • 速度・信頼性の向上および自動回復機能
  • VPNユーザーの自動切断機能
  • VPNクライアントの品質強化

 こうした機能面以外にも、PacketiX 3.0では従来製品ライセンスと接続ライセンスを組み合わせていたライセンス体系を簡素化し、製品ライセンスのみを購入すれば、接続ライセンスを別途購入する必要はなくなった。さらにサブスクリプション制度を導入。サブスクリプションが有効な期間は、サポートが受けられるほか、セキュリティホールや不具合の修正、新機能拡張パッチのダウンロード・インストール、将来予定されているPacketiX VPN 4.0へのバージョンアップを追加料金なく受けられる。サブスクリプションは、製品ライセンスに標準で1年/3年間分付属し、任意で継続する。

 またソフトイーサでは、2010年3月15日から4月30日までの間、PacketiX VPN 2.0の法人向けライセンスを保持している顧客向けに、PacketiX VPN 3.0法人向けライセンスを50%割り義気で購入できるアップグレードキャンペーンを実施している。

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