インテルは9月8日に、コード名「Lynnfield」と呼ばれた新CPU「Core i7」「Core i5」を発表した。日を同じくして、エプソンダイレクトから、このCPUを搭載したデスクトップパソコン「Endeavor MR6500」が発表された。同CPUと最新のP55 Expressチップセットを採用しており、最低構成価格が9万円を切るものの、ハイエンド級の性能を持っている。早速、レビューしてみよう。
ミニタワーながら高い拡張性を備える
Endeavor MR6500はミニタワー型の筐体を採用しており、高さが36.8cmとコンパクトに収められている。横幅は光学ドライブが入るので17.9cmと標準的。奥行きは39.6cmと余裕で、フルサイズの拡張ボードを搭載できる。基本構成時の重量は約10.4kgだ。
フロントから天板にかけてはブラック、サイドパネルはホワイトのツートンカラー。やや無骨なデザインだが、シンプルな配色なので、プライベートとビジネスの両方で違和感なく使える。
フロントパネルには、光学ドライブベイが2台とメモリーカードリーダーが4スロット、USB2.0×3、音声入出力が備えられている。電源ボタンは20mm四方と大きく、手応えは柔らかく押しやすい。背面には、USB2.0×6、IEEE1394、音声入出力、有線LANを搭載。レガシーポートも用意されており、キーボードとマウスのPS/2互換のミニDIN端子とパラレルポートを備える。付属のUSBマウスにはPS/2の変換アダプタが付いているので、USB端子を空けたいなら利用できる。
メモリーカードリーダーは、コンパクトフラッシュとSDメモリーカード、MMC、メモリースティック、スマートメディアに対応する。SDHCメモリーカードは使えるが、メモリースティックPROには非対応だ。
サイドパネルは手で回せるネジになっており、簡単に外せる。内部はケーブルがまとめられてすっきりし、ボード類の増設も簡単だ。メモリースロットは、ややドライブ類の陰になっている。HDDを収納しているベイも手で回せるネジを採用しており、引き出してスウィングさせれば、そのままHDDを脱着できる。ドライブベイの数は、5.25型が2つと3.5型が3つ。光学ドライブとHDDを搭載しているので、空きは5.25×1、3.5×2となる。
拡張スロットはPCI Express x16とPCI Express x4がひとつずつ、PCIが2つ用意されている。どれも最大312mmまでのボードを装着可能だ。チップセットにはグラフィック機能がないので、PCI Express x16は使用済みとなる。
試用機には、DirectX 10.1に対応する「ATI Radeon HD 4850B」を搭載している。メモリーにGDDR3 512MBを搭載し、DVI-IとアナログRGB出力に加えて、HDMI出力も備える高性能モデルだ。その分、クーラーが大きく、隣接するPCIスロットも含め2スロットを占有する。スロットのネジはドライバーが必要なタイプになっていた。できれば、ここも手で脱着できると便利なのだが。
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