DS-10 PLUS発表
2009年6月26日0時、ニンテンドーDS用ソフト「KORG DS-10」の新バージョン「KORG DS-10 PLUS」が発表された。
KORG DS-10はゲーム機向けのソフトながら、アナログシンセサイザーの音と操作性をリアルに再現し、本格的な曲作りが楽しめる。昨年7月に発売されて以降大ヒットとなり、いまやポケットシンセのスタンダードと言ってもいい。
「PLUS」の注目は3つ。まずソング※1の再生中に音色の操作やキーボード等の入力が可能になったこと。従来は再生が始まるとテンポとSWINGの調整しかできなかった。
2つ目はトラック※2ごとのミュート設定が追加されたこと。たとえば1つのパターンでキックやベースの有無など、いくつかのバリエーションを持たせられる。DS-10のパターン※3数は16個と限られるため、これは地味ながらあり難い機能だろう。
そしてDSi専用機能として、従来のDS-10が2台分使える「Dual DS-10モード」が設定された。DS-10はシンセトラックが2つ、ドラムトラックが4つという構成だったが、それぞれ4トラックと8トラックに拡張された。
販売網も拡大され、従来はamazon.co.jp専売だったが、一般ゲームショップでも入手可能となった。価格は4800円から3990円に下がり、ややお手ごろに。シンセなのに楽器店で買えないのが不思議だったが「大人の科学マガジン×KORG DS-10 PLUS 限定パック」が楽器の流通チャンネルに乗る。
どちらもamazon.co.jpでは予約が始まっており、ニンテンドーDS用ソフトの音楽カテゴリで通常版が3位、大人の科学版が1位(2009年6月29日現在)と好調な滑り出しだ。
*1 パターンの再生順を設定するプログラム。
*2 音源とそれを鳴らすシーケンス設定。
*3 シンセ2トラック、ドラム4トラック分から成る、16ステップ(16分音符16個分)のシーケンス。