富士通のAV重視デスクトップ「FMV-DESKPOWER LX/D90D」(以下LX/D90D)は、ハイエンド級のパーツを盛り込み、大画面の23型ワイド液晶ディスプレーを搭載する製品だ。幅64.5cm、重量18kgと迫力ボディの最新モデルを早速レビューしてみた。
実は省スペース?の液晶一体型
LX/D90Dは、23型ディスプレーを搭載した一体型パソコンだ。台座のようなパソコン本体の横幅はディスプレーよりも小さいので、存在感が薄い。本体の奥行きは24.3cmと、大画面の液晶ディスプレーを持つことを考えれば、意外と省スペースだ。
ケーブルの接続は、電源ケーブル1本だけと超お手軽。キーボードとマウスはワイヤレス式で、11n対応の無線LANを搭載しているためだ。テレビを視聴したり、有線LANを利用する際だけ、ケーブルをつなげばいい。電源コネクターは側面のくぼんだところに用意されているので、壁際ぴったりに設置することも可能である。
富士通製品らしく、マニュアル類は充実している。内容ごとに分けられた3冊のマニュアルが用意され、設置やスタートアップの時に参照する冊子も付属している。ビギナーでも迷わずセットアップできるだろう。
液晶ディスプレーは光沢タイプ
黒が引き締まる
23型ワイド液晶ディスプレーは、フルハイビジョン解像度の1920×1080ドット。光沢パネルを採用しており、黒が引き締まって見える。また、富士通独自の専用高画質化ボードを使った高画質化技術「Dixel」により、くっきりとした映像を表示できる。
地上デジタル放送のハイビジョン番組やBlu-rayの映画を表示してみると、あまりの精細さにくらくらする。リビングの大画面テレビよりも目に近い距離で使用しているためだろう。
液晶ディスプレーの視野角は標準レベル。ディスプレー部分は上方向に傾けられるのだが、あまり角度をつけると色味が変化してしまう。顕著だったのが下から見たときだ。たとえば、机の上に置いたLX/D90Dをベッドに寝ながら見るといった場合は、視野角が足りずに見づらくなる。
ワイヤレスキーボード&マウスの使い勝手は
キーボードとマウスはワイヤレスタイプで、どちらも単3乾電池2本で動作する。キーボードはキーピッチ19mmのフルサイズで、テンキーを含む104キータイプを採用。キーボード上部には、音量調節やソフトウェアキーなどを搭載している。タイプ感はややチープだが、手応えはあり、しっかりした作りになっている。
マウスは800DPIの光学式で、3ボタンと横スクロール機能を搭載。小さめなので、女性でも楽に操作できる。ただし、こちらもややチープ感がある。付属品なので仕方ないが、せめて5ボタンマウスが欲しいところだった。
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