Windows Liveのアプリケーション群のひとつ「Windows Liveフォトギャラリー」(以下WLフォトギャラリー)は、Windows Vistaに付属する「Windowsフォトギャラリー」(関連記事)の後継ソフトだ。このソフトでは写真やビデオの管理、写真の修正のほかに、SNSとの連動といったネットサービスへの写真のアップロード機能を持つ。今回はこのWLフォトギャラリーを紹介していこう。
WLフォトギャラリーは、“Windows Live”の名が冠されているため、Windows Liveサービスでしか利用できないと思われがちだ。しかし写真の管理や編集機能は、Windows Liveとは無関係に使える。それも無料でだ。
ちなみにWindows7には、VistaでのWindowsフォトギャラリーに相当する画像管理ソフトは含まれないことになりそうだ。ユーザー自身が、Windows Liveソフトの統合インストーラー「Windows Liveおすすめパック」を使い、インストールしなくてはならない(パソコンメーカーによっては、プレインストールした状態で出荷するケースもあり得るだろう)。
顔認識機能で写真内の人物に名前タグ付け
デジカメで撮影をしていると、大量に写真を撮り溜めてしまうことはよくある。こんな時に威力を発揮するのが、写真の管理機能(ギャラリー)だ。
WLフォトギャラリーでは、写真ファイルについているタグ情報を基準に、写真を簡単に整理できる。ユーザー自身で自由にタグを追加できるので、自分の使いやすいようにタグを加えて整理できる。撮影したカメラや露出、絞り、ISOといったExif情報も、簡単に表示できる。
WLフォトギャラリーで便利なのは、写っている人物の顔を認識する機能を持つことだ。これを使えば、写真に写っている複数の人物を、個別に自動認識してくれる。認識された人物には、名前タグを付けられる。
写真の人物に名前タグを設定しておけば、写真上にマウスをオーバーラップするだけで、画面に名前が表示される。名前タグはその場で入力するだけでなく、Windows Liveに登録されている連絡先情報を元に設定できる。
認識した顔を元に、ギャラリーに登録されている写真から同じ人物をピックアップするような機能はない(将来的には人物認識の搭載も検討されているようだ)。認識精度の問題もあるのだろうが、個別の写真にユーザーがタグ付けするのではなく、不完全でも自動でタグ付けしてくれるほうが便利だろう。
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