アップルコンピュータ(株)は13日、米国本社が12日(現地時間)に発表した動画再生対応の『iPod』4モデルと『iMac G5』2モデルの国内での価格と発売時期を発表した。これらの製品は本日行なわれたプレスイベントでも展示されており、実際に触れることができた。以下、その情報をまとめる。
iPodの価格は3万4800円から
動画再生に対応した新型iPod。ホワイトとピアノブラックの2色が用意されている |
iPodの概要に関してはすでに速報記事と続報記事で紹介しているとおり。ラインナップ構成に関しては米国モデルと同様で、60GBと30GBのHDD容量に対して、ホワイトとブラックの2色が用意されている。
- iPod 60GB
- 直販価格:4万6800円
- 本日発売、来週出荷開始
- 幅61.8×奥行き14×高さ103.5mm
- 157g
- 最大20時間のバッテリー寿命
- ブラック、ホワイト
- iPod 30GB
- 直販価格3万4800円
- 本日発売、来週出荷開始
- 幅61.8×奥行き11×高さ103.5mm
- 136g
- 最大14時間のバッテリー寿命
- ブラック、ホワイト
プレスイベントで展示された実機を確認したところ、底面のドックコネクターの形状は従来機種と変更ないことが分かった。本体の厚みは薄くなっているが、付属のアダプターを装着することで、Dockコネクターに接続するサードパーティー製周辺機器との接続も可能と推測される。一方上部に関しては、イヤホンジャックの脇にあったリモコン端子が省かれていたため、この端子を利用してiPodをコントロールする一部の周辺機器は使用できなくなる恐れがある。
動画対応iPodの発売に合わせて、何点か純正オプションも追加された。別売クレードルの『iPod Universal Dock』、同じく別売のリモコン『Apple Remote』(iMac G5に付属するものと同じ)などだ。Universal Dockの前面には赤外線ポートが追加されており、Apple Remoteを利用して、iPodを操作することができる。これらはDockコネクターを装備した従来のiPodでも利用できるという。また、デジタルカメラと接続するためのケーブル『iPod Camera Connector』、ソフトケースの『iPod Socks』、テレビなどに映像と音声を出力する『iPod AV Cable』などもラインアップされている。
別売の『iPod Universal Dock』。前面に赤外線受光部があるのが分かる | Universal Dockの背面にはUSB、ACに加え、S-Videoアウトもある |
アップルが同時発表した純正オプションと価格は下記のとおり。
- iPodオプション
- iPod Universal Dock、価格4500円
- Apple Remote、価格3400円
- iPod Camera Connector、価格3400円
- iPod Socks、価格3400円
- iPod AV Cable、価格2200円
iMac G5はすでに店頭に!
iMac G5 |
新iMac G5は、液晶パネルサイズが20インチと17インチの2モデルが用意されている。両機種とも液晶パネルの上部にネットワークカメラ“iSight”ビデオカメラを搭載。付属のチャットソフト『iChat AV』を利用したビデオ会議が可能。また、付属の赤外線リモコン『Apple Remote』を使って、最大9m離れた場所から、テレビを視聴する感覚でAVコンテンツの再生操作を行なえるようになった。
- iMac G5 20インチ
- 直販価格:19万9800円
- 本日発売、同日出荷開始
- PowerPC G5-2.1GHz
- 250GB HDD(シリアルATA)
- 標準512MB(最大2.5GB、DDR2 SDRAM)
- ATI RADEON X600 XT
- 解像度1680×1050ドット
- 幅493×奥行き189×高さ472mm
- 重量10kg
- Mac OS X v10.4“Tiger”
- iMac G5 17インチ
- 直販価格:15万2800円
- 本日発売、同日出荷開始
- PowerPC G5-1.9GHz
- 160GB HDD(シリアルATA)
- 標準512MB(最大2.5GB、DDR2 SDRAM)
- ATI RADEON X600 Pro
- 解像度1440×900ドット
- 幅426×奥行き173×高さ430mm
- 重量7kg
- Mac OS X v10.4“Tiger”
20インチと17インチの両モデルで使用されているパネルは異なる。20インチモデルは視野角上下左右170度、輝度280cd/m2、コントラスト比800:1。17インチモデルは視野角上下120度左右140度、輝度250cd/m2、コントラスト比800:1と、20インチモデルのほうが、より高品質な液晶パネルを利用している。
実機を確認して分かったのは、付属リモコンのApple Remoteには磁石が入っており、iMac G5の側面などに貼り付けて置くことができる。小さくてシンプルなリモコンはそのぶんなくしやすいのではないかと心配していたが、これなら収納場所にも困らない。なかなかいいアイデアと感じた。
インターフェース類は従来機種と基本的に同様。スタンド部分は取り外し可能なので、液晶アームなどに取り付けることもできる。Mac OS Xには縦位置と横位置を切り替える機能が付属しているので、アームを追加して、必要に合わせて設置の向きを変えてみるのもおもしろいかもしれない。なお、本体にはミニD-Sub15ピンのVGA出力と、S-Video/コンポジットビデオ出力端子が装備されている。プロジェクターやテレビなどに出力して、パソコン内に保存した動画や静止画をより大きな画面で楽しむこともできる。