ソニーマーケティング
オープンプライス
ブラッシュアップされたデザイン
「DSC-L1」。今回使用したのは、オンラインショップ“ソニースタイル”限定色の“ポラリスブラック”。沈胴式レンズは電源OFF時には本体内に完全格納され、金属のシャッターによってカバーされる |
「サイバーショット DSC-L1」はこちらから購入いただけます。画像をクリックするとアスキーとソニースタイルのコラボレーションサイト“SONY Flash on ASCII”に移動します。 |
サイバーショットの新シリーズ“L”の「DSC-L1」は、光学3倍ズームレンズを装備する有効410万画素のウルトラコンパクトデジタルカメラだ。人差し指と中指を揃えて持つのにちょうどいいサイズと形状は、同社の超小型デジタルカメラ、サイバーショット“U”シリーズさながらだ。サイズとしては、Uシリーズの「DSC-U40」と比べて横幅が12mm以上、高さも5mm以上大きくなっている。しかし実際に構えてみると、筐体のエッジ部分のシャープな処理や筐体前面の曲面加工により、横幅をのぞけば数値ほど大きくなったという印象はない。
Uシリーズの外観は、表面処理をはじめ全体的にオモチャっぽい印象があったのだが、DSC-L1では光沢感のあるブラスト処理(梨地)の表面仕上げやスイッチ類のメッキなど、“大人の持ち物”としてブラッシュアップされている。両側面にレイアウトされているフタ(※1)は表面は金属光沢のメッキになっているがプラスチック製で、やや安っぽい印象なのは残念だが、全体として見ると、ボディ部分の仕上げや、持ったときの質感と剛性はなかなかのものだ。
※1 右側面のフタは電池/メモリーカード、左側面のフタはインターフェイス類を覆っているDSC-U20(写真手前)とDSC-L1(写真奥) | スティックタイプのデザインで大型の“P”シリーズと比較すると、本体が小さいだけあって片手での安定したホールドは難しい。しっかりと撮影するにはやはり両手で持って撮りたい |
上面にある電源スイッチを押し込めばレンズ部にあるカバーが自動で開き、沈胴式レンズが本体前面から約8mm程度飛び出す。伸張/沈胴ともに動作は素早く、電源スイッチを押してから撮影可能になるまで約2秒弱。“爆速”をうりにしている昨今の機種に比べればやや遅いものの、ポケットからの取り出してスナップするには十分で、実用上の不満はない。
サイバーショットの上位機種並みの操作性
撮影機能の向上にあわせてズームレバーを含めたスイッチ類が増えており、Uシリーズにはなかった十字カーソル(5WAYスティック)を装備するなど(※2)、操作性はサイバーショット“P”シリーズに近いものとなっている。背面の操作系はカーソルスティックとMENU(メニュー呼び出しスイッチ)、DISPLAY(ディスプレー起動スイッチ)に加えて、画素数変更/画像消去スイッチを設けるなど、最近のサイバーショットシリーズに共通するものだ。サイバーショットの多くは、カーソル右にマクロ切替をアサインしているが、DSC-L1はマクロではなく測光モード切替となっている。これは、オートマクロ(最短12cm)であることからマクロモードを持たないためで、同様の機能を持つ「DSC-P43」でも同じ配置となっていた。
※2 Pシリーズの操作ボタンは上/下/左/右/中央のそれぞれが独立している。それらが一体となった“5WAYスティック”の採用は、サイバーショット全シリーズでDSC-L1が初めてUシリーズをはじめとする超コンパクトクラスのデジタルカメラでは、フラッシュ/セルフタイマー/測光モードといった各種設定をメニューを呼び出して行なう場合があるのに対し、サイバーショットの上位シリーズと同等の操作性が維持されているのは、かなり快適だ。スナップ用途でも気軽にフルオートで撮るだけでなく、最低限の撮影時設定へ簡単にアクセスできるのは高く評価したい。
オートマクロ対応なので、特に設定などをすることなく、マクロ撮影が可能。最短撮影距離は広角側で12cm、望遠側で50cmと、それほどマクロに強くないものの花の撮影などでは十分だろう(2304×1728ドットで撮影したものを640×480ドットにリサイズ) |