工業向けのマザーボードなどを数多く手がけるメーカーであるIBASE Technology製のPentium M対応マザー「MB890F」が登場した。ご覧のように、17cm×17cmのMini-ITXサイズの製品だ。
IBASE Technology製のPentium M対応マザー「MB890F」 | 基板裏面にはCFカードスロットも装備している |
この製品が採用するチップセットはPentium M/Celeron Mに対応する“855GME”。CPUについては、マニュアルによるとFSB400MHz、1.6GHzまでという記述が見られるが“Dothan”コアに対応しているかは不明だ。また工業向けのためか、ユニークな特徴として挙げられるのが、バックパネル部のDVIコネクタ。従来のマザーにはまず見られない仕様で、チップセット統合のVGA機能がDVI出力可能となる。なお、製品には別にアナログVGA用の出力コネクタも同梱されているが、DVIとアナログの同時出力が可能かどうかは不明。
そのほか主な仕様は、拡張スロットにPCIとDDR333対応のDIMMが1。さらにMini-PCIスロットのほか、基板裏面にはCFカードスロットも装備している。オンボードインターフェイスは10/100Base-Tイーサネットとギガビットイーサネット、6チャンネルサウンド、IEEE1394というもの。この手の製品には珍しく付属品が豊富で、IDEケーブルやUSB/サウンドの各ブラケット、バックパネル、マニュアルなどが付く。ただし、注意したいのが電源。この製品はACアダプタ駆動となるが、製品には付属していない。販売しているツクモパソコン本店によれば、後日入荷予定ということで、別途購入するか自分で用意する必要がある。価格は4万4800円で販売中。
ブラケット部のDVIコネクタ。従来のマザーにはまず見られない仕様で、チップセット統合のVGA機能がDVI出力可能となる | 製品には別にアナログVGA用の出力コネクタも同梱されている |
なお、IBASE Technologyの製品といえば、今年4月にVGA機能統合型のATI“RS300M(Mobility IGP9180+IXP150)”を搭載した、やはりMini-ITXサイズのマザーボード「MB870」が発売されたのを覚えている方も多いだろう。こちらはFSB800MHz版のPentium 4に対応するということで人気を呼んだ製品だ。しばらく入荷が途絶えていたが、こちらも本日再入荷されている。「在庫も10枚ほどはある」ということ。価格は3万1290円だ。
Mini-ITXサイズでFSB800MHz版のPentium 4に対応する「MB870」も久々の再入荷 |