“i875P+HanceRapids”を搭載するGigabyte製マザーボード「GA-8KNXP Ultra-64」 |
チップセットに“i875P+HanceRapids”を搭載するGigabyte製マザーボード「GA-8KNXP Ultra-64」が登場した。オンボードインターフェイスにUltra320 SCSIを搭載するなど、豪華な仕上がりとなった同製品だが、さらに驚くのはVRMモジュール“DPS(Dual Power System)”だ。これは大容量の電源供給をより安定したものにするというもので、今まではカードタイプだったがなんとオンボード搭載となっているのである。
オンボードの状態となっている“DPS(Dual Power System)”がより安定した電源供給を行ってくれるようだ | “i875P+HanceRapids”という組み合わせにより「AGP+PCI-X」の両対応を実現 |
ボードを見てまず目に付くのも、CPUソケット横のVRMモジュール“DPS”だ。果たして“Prescott”コアを搭載することを前提とした仕様なのかどうかは不明だが(もちろんこの製品はPrescottに対応している)、どちらにせよゴールドのカバーに青く光る冷却ファンを装備したこの“DPS”が、より安定した電源供給を行ってくれるようだ。
ベースとなっているのは“i875P+ICH5R”を搭載する「GA-8KNXP Ultra」だ。やはりこのマザーも、オンボードインターフェイスにUltra320 SCSIや“DPS(Dual Power System 以下DPS)”用スロットを装備するなど、Gigabyte製Pentium 4用モデルとしては最強スペックを誇る製品だった。今回登場した「GA-8KNXP Ultra-64」は、新たにサウスブリッジに64bit対応PCI-Xをサポートする“HanceRapids”を採用し、2本のPCI-Xスロットを装備している。
Adaptec製“AIC-7902W”によるUltra320 SCSIコントローラ | 今回出荷された量は極めて少なく、本日入荷を確認したのもアークのみ |
主な仕様は、拡張スロットがAGP×1、PCI-X×2、PCI×3、DDR DIMM×6(最大4GBまで搭載可能)。オンボードインターフェイスは、“HanceRapids”による2ポートのSerial ATA RAIDとさらに4ポートのSilicon Image製チップによるSerial ATA RAID、CSA接続によるギガビットイーサ、Realtek製“ALC850”による8chオーディオ、Adaptec製“AIC-7902W”によるUltra320 SCSIコントローラと豪華仕様だ。
“i875P+HanceRapids”という組み合わせによる「AGP+PCI-X」の両対応を実現したPentium 4マザーは、Supermicroの「P4SCT」と「P4SCT+II」の2製品があるのみだ。そういう意味では「GA-8KNXP Ultra-64」は貴重な製品となるが、今回出荷された量は極めて少ないという。本日入荷を確認したのもアークとTSUKUMO eX.のみとなっており、価格は未定となっているほか、後日入荷を予定している高速電脳では予価4万1800円となっている。