京セラ(株)は12日、コンパクトデジタルカメラ“KYOCERA Finecam(ファインカム)”の新製品として、メモリーカードの容量まで毎秒約3.5コマの連写が行なえ、レンズ搭載部を回転できる“イージーフレーミングボディ”を採用した317万画素デジタルカメラ『KYOCERA Finecam SL300R』を9月下旬に発売すると発表した。価格はオープン。編集部による予想販売価格は4万5000円前後。
収納時 | 撮影時 | |
『KYOCERA Finecam SL300R』(シルバー) |
『KYOCERA Finecam SL300R』は、“速写性”“携帯性”“デザイン性”の3つを向上させた製品。8月に発表した500万画素デジタルカメラ『KYOCERA Finecam S5R』同様、画像処理プロセッサー“RTUNE”を搭載し、メモリーカードの容量いっぱいまで、毎秒約3.5枚の連写を行なえるのが特徴。起動時間も1秒未満、シャッタータイムラグも約0.07秒と高速化されている。本体は厚さ15mmの薄型デザインを採用して携帯しやすくするとともに、レンズ搭載部が前後に回転する“イージーフレーミングボディ”を採用したことで、マクロ撮影時のハイアングル/ローアングルの微調整も行なえる。液晶ディスプレーの画面は、セルフポートレート撮影時にレンズが撮影者側に向けられると正立像に切り換わるようになっている。
CCDは1/2.7インチの有効317万画素タイプで、レンズは焦点距離が5.8~17.4mm(35mmカメラ換算で約38~115mm相当)/F2.8~4.7の光学3倍“KYOCERAズームレンズ”(6群7枚)を搭載。内蔵ストロボがレンズの隣に内蔵されている。最短撮影距離は約60cm(マクロでは20~60cm)。感度はISO 100/200/400/800/AUTO。露出制御はプログラムAE/絞り優先AEで、測光方式はCCD画面多分割評価測光/中央部重点測光/スポット測光。±2.0(1/3ステップ)の露出補正が可能。電子ズームは最大2倍。撮影シーンに合った設定を、標準/スポーツ/ポートレート/夜景/夜景ポートレート/マクロ/遠景の7種類から選択できるシーンモードを搭載する。
“ライトブルー” | “レッド” | |
カラーバリエーション |
最大記録画素数は、静止画が2048×1536ドット、動画が640×480ドット(毎秒30フレーム/毎秒15フレーム)。記録形式はJPEG/DCF(Exif 2.2)準拠でDPOF対応。記録メディアにはSDメモリーカード/MMCを利用する(容量いっぱいまでの連写や動画の録画を行なうには転送速度が毎秒10MB以上のメディアが必要)。レンズ部ではないほうに、モニター用の11万8000画素の透過/反射併用型1.5インチ液晶ディスプレー(デイファイン液晶モニター)を搭載する。インターフェースはUSB(mini-B)を装備し、USBマスストレージクラスに対応。電源はリチウムイオンバッテリー(3.7V、780mAh)で、専用ACアダプターも利用できる。本体サイズは幅100×奥行き15×高さ62.5mm、重量は約125g。ボディーカラーはシルバー/ライトブルー/レッド。対応OSは、Windows 98/98 SE/Me/2000 Professional/XP、Mac OS 9.0~9.2、Mac OS X 10.2まで。製品パッケージには、カメラケース、PC接続ケーブル(USBケーブル)、リチウムイオンバッテリーパック、ACアダプター、ハンドストラップ、ドライバーソフトと画像管理ソフト『Kodak Easy Share』が同梱される。
同社では、10月31日までの期間限定で、購入後にボディーカラーをオレンジ/グリーン/ピンク/ブルー/イエロー/チャコールなどに変更できるキャンペーン“Strem Shot 9COLORSキャンペーン”を実施するとしている。