ガートナー ジャパン(株)のデータクエスト部門は6日、2003年の半導体デバイス生産向けシリコンウエハーの需要が、前年比約5%増の50億400万平方インチとなると発表した。これは、マクロ経済環境の回復とともに電子機器での需要が増加することにより後半から回復基調へ動くと期待されているため。ただし、前半では未だに強い牽引力に欠けており、需要も緩やかな推移に至るとの見通しを立てている。
また、生産のアジア・パシフィック地域へのシフトが加速されると予想しているが、日本地域における需要は、電子機器生産の海外生産へのシフト、アウトソーシング比率の増加に加え、国内半導体事業の統合が影響し、今後、緩やかな伸びにとどまるとしている。
なお、詳細な予測結果は、同社が1月下旬に発行する最新レポート『Year-End 2002 Semiconductor Manufacturing Forecast: Silicon』に収録される。