総評&撮影サンプル
撮影サンプル1 X-2で撮影。元画像は2560×1920ドット。プログラムオート、逆光補正のため露出+1。強い逆光のためハイライトはとび気味となり、被写体のコントラストが低下してしまった。 |
最近のコンパクトデジタルカメラは起動時間やシャッタータイムラグの高速性をアピールする機種が多いが、X-1/X-2は高速とは言い難く、ややもったりとした動作(起動時間約4.2秒、半押しから撮影までは約0.2秒、いずれも実測)なのが残念だ。
撮影サンプル2 X-2で撮影。元画像は1920×2560ドット。絞り優先オート(F8.0)。光学ズーム2倍付近での撮影。風景を撮るとややシャープさが物足りなく感じる。 |
撮影画像を見てみると、X-1/X-2ともにCAMEDIAシリーズに共通する柔らかめの描写や発色が特徴的だ。色の鮮やかさや描写のくっきり感を持たせるために輪郭や彩度を強調しがちな最近のデジタルカメラの絵作りの傾向からすれば物足りなくなるかも知れないが、必要ならばフォトレタッチソフトなどPC側で処理すればいいだろう。ノイズ除去やドット平均化処理は弱めで、十分な光量下でもややざらついた感じ(青空など)になる。夜景撮影時には最長8秒までのスローシャッターが可能だが、ダークフレームと合成するタイプのノイズリダクションを搭載していないこともあって露光時間が1~2秒を超えると熱ノイズが目立つようになる。
撮影サンプル3 X-1で撮影。元画像は2368×1776ドット。露光時間1.3秒。マニュアルモードで絞りやシャッター速度を細かく設定できるので、さまざまな撮影方法が楽しめる。 |
400~500万画素クラスのデジタルカメラが各社から登場しているが、200gを切る重量でフルマニュアル露出を備えるコンパクト機は少なく、じっくり作画を楽しむハイエンドな入門機もしくは上級者のサブカメラとして使いたい。
CAMEDIA X-1/X-2の主なスペック | ||
製品名 | CAMEDIA X-1 | CAMEDIA X-2 |
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撮像素子 | 1/1.76インチ有効430万画素CCD | 1/1.76インチ有効500万画素CCD |
レンズ | 光学3倍ズーム、f=7.8~23.4mm(35mmフィルム換算:f=40~120mm)、F2.8~8 | 光学3倍ズーム、f=7.8~23.4mm(35mmフィルム換算:f=38~114mm)、F2.8~8 |
記録媒体 | xD-PictreCard(16MB付属) | xD-PictreCard(32MB付属) |
記録画素数 | 2368×1776/2048×1536/1600×1200/1280×960/1024×768/640×480ドット | 2560×1920/2048×1536/1600×1200/1280×960/1024×768/640×480ドット |
液晶モニタ | 1.5インチ低温ポリシリコンTFT(約13万4000画素) | |
動画記録 | 320×240ドット(最大16秒)/160×120ドット(最大70秒)、QuickTime Motion JPEG(15fps) | |
インターフェイス | USB、ビデオ出力、DC入力 | |
電源 | 専用リチウムイオン充電池(LI-10B) | |
本体サイズ | 約99.5(W)×58.5(D)×41.5(H)mm | |
重量 | 約194g(本体のみ) |