「PURCA」。電源は24ピン+8ピンとなっており、RIOWORKSのウェブサイトによるとSSI EPS12V仕様のようだ |
シングルCPU仕様のXeon専用RIOWORKS製マザーボード「PURCA」サンプル版の展示がUSER'S SIDE本店で始まった。
PURCAはXeon用マザーボードではじめてSocket603をひとつしか搭載しない製品。過去にSlot2版Xeonに対応するシングルCPU専用マザーボードが登場したことはあるが、Socket603版XeonのシングルCPUマザーはPURCAが初となる。また、チップセットにはServerWorksの“Grand Champion SL”(GC-SL)を採用するが、GC-SLを採用する製品としてもPURCAははじめての製品だ。現在のところGC-SLの詳しい情報はないものの、過去のServerSetIIIの例からするとワークステーション用という位置付けのチップセットであるようだ。
レジスタードタイプ専用のDIMMスロットは4本で、PC1600(DDR200) DDR SDRAMを最大4GBまで搭載可能。拡張スロットはPCI-X×3、32bit PCI×3となっている。オンボードではSupermicroの関連企業であるBroadcom製ギガビットイーサネットコントローラを2つ、ビデオチップとしてATI Technologies製「RageXL」を搭載。またXeon用マザーボードとしてははじめてUltra ATA/133対応のIDE RAIDコントローラを搭載しているのも特徴と言えるだろう。
2つのギガビットイーサネットが用意される一方で、バックパネルには4ポート分のRJ-45が用意されている。こういった仕様になっている理由は、現段階では不明 | Promise製の“PDC20271”を装備するXeon用マザーボードはこれがはじめて | 通常の34ピンフロッピーコネクタのほか、ノートPCなどで使われるFPCケーブルを差せる端子が用意されている |
Xeonをシングルで使うというのは予算の都合上あり得る話だが、その場合でも、デュアルCPU対応マザーボードを購入しておき、あとでもうひとつCPUを買い足すというのが一般的である。このため、最初からシングルXeonを目的に選ぶ人がいるのかどうかは微妙なところだろう。ただし、先日行われたプライスカットによって2GHzモデルが3万円台半ばで購入可能となっているのを考えると、64bit PCIスロットをPentium 4ベースのシステムで積極的に利用したいというのであれば選択肢となるかもしれない。入荷予定は6月末とのこと。予価は現在のところ未定となっている。
【取材協力】