九十九電機(株)と石丸電気(株)は9日、資本提携を含む業務提携を行なうことで合意したと発表した。
 | ツクモの店舗“TSUKUMO eX” |
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両社は今回の提携で、共同でのイベントやオリジナル商品の企画、共同出店などを行なう。特に、中古パソコンの売買において、密接に協力するとしている。なお、資本提携については、石丸電気からツクモへの出資を予定しているが、その次期や出資比率は未定。石丸電気からツクモへ、役員を派遣することはないという。
ツクモによると、今回の業務提携の背景には、パソコンの中古市場の拡大があるという。ツクモは9月から、石丸電気は8月から一部の店舗で、それぞれ中古パソコンの売買を行なってきたが、ツクモは社会人や学生、石丸電機はファミリー向けと、それぞれ客層が異なっていた。顧客のバッティングしない両社が協業し、中古品売買のノウハウを共通化するために、今回の業務提携を行なうことになった。今後、中古パソコンの販売は主にツクモが行ない、買い取りは石丸電気の店舗内でも行なう。
また、ツクモは現在家電を扱っていないが、2～3年後にデジタル家電市場が成長した場合、その時点での新規参入は難しい。そこで、家電を扱う石丸電気との提携によって、家電参入へ備えるという。
そのほか、現在ツクモが販売しているオリジナル商品を両社で共同開発・販売したり、石丸電気の店舗内にツクモが出店したりすることも検討している。ただし、共同出店については、ツクモによると「年内はありえない」という。
今回の提携によって両社は、2005年に秋葉原への出店を予定しているヨドバシカメラに対抗するものと思われる。
