インテルがPentium 4シフトを推し進める中、エプソンダイレクトからPentium 4-1.5GHzのミニマム構成で10万円を切る「Endeavor MT-6000」が9月11日に発売開始された。ミニタワー筐体のMTシリーズでは、8月末にCeleron/PentiumIIIモデル「Endeavor MT-4500」が発表されたばかりだが(MT-4500は併売)、MT-6000はほぼ同サイズの新筐体を採用し、前面にUSB×2を持つなど拡張性も向上している。今回、Pentium 4-1.8GHzモデルを借用し、実力を検証してみた。
MicroATX仕様のi845チップセット搭載マザーを採用
Endeavor MT-6000の内部。ATAケーブルに隠れているが、DIMMスロットを3つ装備し、メインメモリを最大1.5GBまで搭載可能。本体上に載せた電源部にも直径約10cmのファン×2があり、CPUクーラーから吐き出した熱気をスムースに外部へ排出する仕掛けになっている。 |
メモリはPC133対応のSDRAMを3枚まで装着可能で、最大1.5GB(512MB×3)まで増設可能。HDDはUltraATA/100対応の20/30/40(5400rpm)/60/80GB(7200rpm)という5タイプから選択可能で、2台まで内蔵できる。
MT-6000に編集部の「SPECTRA X20」を装着したところ。外部電源のコネクタを含めてほぼぴったり収まる。 |
名称(開発元) | ビデオチップ | ビデオメモリ | 対応OS | GLADIAC311 からの価格差 |
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GLADIAC311 (ELSA) |
GeForce2 MX200 | SDRAM 32MB | Windows 98 SE/2000 | - |
Millennium G550 DH (Matrox) |
MGA G550 | DDR SDRAM 32MB | Windows 98 SE/2000 | +8000円 |
SPECTRA F11 (カノープス) |
GeForce2 MX400 | SDRAM 32MB | Windows 98 SE/2000 | +1万2000円 |
SPECTRA X20 (カノープス) |
GeForce3 | DDR SDRAM 64MB | Windows 2000 | +5万2000円 |
サウンド機能とLAN機能を標準装備しており、サウンド機能はi845チップセット内蔵機能を利用、LAN機能はIntel「DA82562ET」(10BASE-T/100BASE-TX対応)コントローラチップを搭載する。サウンド機能はステレオ(2ch)出力のみで、オーディオ端子はマイク入力、ライン入出力を背面に装備する。DVD-Videoなどをより迫力ある音楽で楽しみたい(4ch以上のマルチスピーカやデジタル出力を求める)方は、オプションのサウンドカード「SoundBlaster Live! Value」を選択すべきだろう。
拡張スロットと内部ベイの数はMT-4500と変わらず、AGP×1、PCI×3、3.5インチベイ×1(空き0)、5インチベイ×2(空き1)、HDD専用ベイ×2(空き1)となっている。ただし、前述のようにAGP/PCIカードは長さ20cmまで対応し、USBを前面に2つ、背面に2つの合計4ポート装備するなど、MT-4500よりも拡張しやすくなっている。
なお、本モデルはプリインストールOSにWindows 98SEとWindows 2000(+8000円)のいずれかが選択となる。Windows Meモデルは用意されず、Windows XPへのアップグレードクーポン(Windows 2000→Windows XP Professionalでアップグレード料金は5500円、Windows 98 SEからのアップグレードは不可)が添付される。
サウンド&LAN機能を標準装備するMT-6000の前面および背面。USBポートが2ポートずつ合計4つ装備されている。たまにしか使わないメモリカードリーダなどは前面のUSBポートにつなぐと便利だ。 |