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CDRW-AB24B/LCW-G2410BAK

CDRW-AB24B/LCW-G2410BAK

2001年07月18日 12時28分更新

文● 内田

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最速結果をもちろん更新!
16倍速ドライブからの乗り換えもオススメ

 今回のベンチマークテストは、これまでに本サイトで紹介したCD-RWドライブと同様に、

  1. 500MBのデータファイルを、「B's Recorder GOLD」を利用してオンザフライ書き込みでCD-Rメディアに記録したときの所要時間(ディスクアットワンスで書き込んだため、セッションを閉じる作業の時間まで含む)
  2. 10~200MBの大容量ファイル4個(計500MB)、および数K~10MB前後の小容量ファイル1428個(計500MB)を「B's CLiP」を使ってパケットライトでCD-RWメディア(HighSpeed CD-RW対応メディア)に書き込んだときの所要時間
  3. B's CLiPを使用し、HighSpeed CD-RW対応メディアを「完全フォーマット」したときの論理フォーマットにかかった所要時間

の3パターンを実施した。(1)(2)がCD-RおよびCD-RWへのデータ記録性能を見るテスト、(3)は論理フォーマット時に行われるCD-RWメディアの不良セクタ検索を利用して“CD-RWメディアの読み出し性能”を見るものだ(フォーマット時には、不良セクタを検索する際にCD-RWメディア全域を1度読み出すため)。なお、24倍速書き込みのテストには太陽誘電製の24倍速書き込み対応メディア「CDR-74TY」を使用した。
 さらにここでは、CDRW-AB24BとLCW-G2410BAKに加え、ロジテックのIEEE1394接続外付けドライブ「LCW-G2410BFU」(搭載ドライブは同じくCRD-BP1500P)のテスト結果も合わせて掲載する。インターフェイスによる違いを確認しておこう。

図1 500MBのデータをCD-Rに一括書き込みしたときの所要時間(単位:秒)

 まずCD-R書き込みのテストだが、CRD-BP1500Pは16倍速→20倍速→24倍速と3段階に書き込み速度を上げていくため、16倍速→20倍速の2段階タイプのゾーンCLV方式を採用したリコー「MP7200A」との差は予想以上についてはいないが、それでも24倍速機はいずれもこれまでの本誌テスト結果で最速を誇っていたMP7200Aを約12秒上回り、ついに500MB書き込みで200秒ジャストにまで記録を伸ばしてきた。全周16倍速書き込みCRD-BP1400Pを採用したアイ・オー・データ機器「CDRW-SX1610B」や星野金属工業「WAI1610SB」と比べても約50秒ほど書き込み時間が短縮されており、20倍速書き込みのドライブではお勧めしにくかった16倍速書き込みのドライブからの乗り換えも、24倍速ドライブならば十分高速化のメリットを実感できる。

図2 CD-RWメディアに大容量ファイル計500MB(45~230MBのファイル×4)および小容量ファイル計500MB(数KB~10MB前後×1428)をパケットライトで書き込んだときの所要時間(単位:秒)。

 パケットライトによるCD-RW書き換えテストの結果は上記のとおり。最高速度が10倍速とこのところ変化がないため、これまでに掲載した機種と大きな差はついていない。

図3 CD-RWメディアの論理フォーマットにかかった時間(単位:秒)。

 やや疑問が残る結果となったのが、(3)のCD-RWメディアの読み出しテストだ。前モデルのCRD-BP1400P搭載機のテスト結果は、当時のドライブとしてはどちらかというと遅い部類だったが、CRD-BP1500Pを採用した今回の3機種では、それよりもさらに遅い結果となってしまっている。B's CLiPのバージョンや使用メディアを変更してもこの結果はほとんど変わらないものだったので、何らかの不具合がある可能性も考えられる。各ドライブのファームウェアアップデートや、パケットライトソフトのバージョンアップが今後発表される可能性もあるので、各メーカーからの今後の情報にも注目したい。

両ドライブの違いは付属ソフトのみ
このほか外付けタイプもラインナップ

 同じCRD-BP1500Pを採用したCDRW-AB24BとLCW-G2410BAKだが、パッケージ内容としては付属ソフトが異なっており、前者はビーエイチエーの「B's Recorder GOLD」と「B's CLiP」、後者はアプリックスの「WinCDR 5.0 Standerd Edition」「PacketMan」となっている。価格はともに3万2000円とまったく同じで、店頭での製品選びのポイントはソフト次第、ということになる。

 なお、両社の24倍速書き込みドライブのこのほかのラインナップは、アイ・オー・データ機器が、

  • UltraSCSI接続の内蔵型「CDRW-SB24B」(3万4800円)
  • UltraSCSI接続の外付け型「CDRW-SX24B」(3万9800円)

 ロジテックが

  • UltraSCSIとUSB 1.1両方のインターフェイスを搭載した「LCW-G2410BSU」(4万7000円)
  • IEEE1394とUSB 1.1両対応の「LCW-G2410BFU」(4万9000円)

となっている。UltraSCSIおよびIEEE1394接続時のベンチマークテスト結果は、ここで紹介したATAPI内蔵タイプの製品と同等となるので、予算や使用環境、接続方法からどのタイプの製品を選ぶかを検討しよう。

IEEE1394とUSB 1.1インターフェイスを搭載したロジテックの外付けドライブ「LCW-G2410BFU」。24倍速書き込みはIEEE1394接続時にのみ対応する。
「CDRW-AB24B」および「LCW-G2410BAK」のスペック
製品名 CDRW-AB24B LCW-G2410BAK
メーカー アイ・オー・データ機器 ロジテック
書き込み 最大24倍速(ゾーンCLV)
書き換え 10倍速(CLV)
読み出し 40倍速(CAV)
バッファメモリ 2MB
アクセスタイム 180ms
インターフェイス ATAPI(UltraATA/33)
付属ソフト B's Recorder GOLD、B's CLiP WinCDR 5.0 Standerd Edition、PacketMan
価格 3万2000円

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